阪神D2位・今朝丸裕喜は「才木を思い浮かべる」と球団トレーナー「才木2世でいいんじゃないですか」/新人施設見学
阪神の新入団選手9人が8日、球団の施設見学を行った。ドラフト2位・今朝丸裕喜投手(18)=報徳学園高=の動きを見た仲野伸洋チーフトレーナー補佐は「才木2世」と即答。187センチの長身から放たれる最速151キロ右腕の伸びしろを十分に感じ取った。 ひと昔前のように、垂直跳びや懸垂をしたわけじゃない。あくまでも「トレーニング指導」を受けるため、甲子園室内に新人たちが集まった。詳細はカーテンの向こう。それでも、想像を超える太鼓判を押された投手がいた。 「初めてきょう会ったのですが、才木を思い浮かべるような感じで。才木2世でいいんじゃないですか。才木を思い浮かべさせられるような体つきというんですかね」 報道陣の前に現れた仲野チーフトレーナー補佐がニヤリと笑った。 今朝丸は長い手足を使ったダイナミックな動きを披露。「みんなでアップをしただけなので。室内でやるのは何回もあるので特別な感じはないです」と涼しい顔だったが、線の細さも仲野トレーナーに言われると「伸びしろ」だという。「走っている姿もそうですし、体幹とか肩のトレーニングとか、まだまだやっていかないといけないことは多い」としたが「今の時点では合格点」と絶賛の声は止めない。 身長189センチの才木は2017年ドラフト3位で入団。ウエートトレーニングに重点を置き、13勝を挙げた今季は自身最重量の92キロで迎えた。練習後に甲子園歴史館を訪れた今朝丸は飾られていた才木のユニホームを見つめて決意を強くした。 「自分も、早く(歴史館に道具が)飾られるような選手になりたいと思います」 報徳学園高では高2春、高3春の甲子園準優勝にも貢献し、将来の阪神のエースとして期待される。才木のようなポテンシャルがあれば最速151キロの更新も、通算200勝も夢じゃない。仲野トレーナーの〝予言〟が現実になる日は近い。(中屋友那) ■今朝丸 裕喜(けさまる・ゆうき) 2006(平成18)年6月2日生まれ、18歳。兵庫・神戸市出身。東灘小で野球を始め、横屋川井少年野球部に所属。報徳学園高では1年秋からベンチ入り。2、3年時に選抜大会準優勝。3年夏の選手権大会は1回戦敗退。25年D2位で阪神入団。最速151キロ。変化球はスライダー、カットボール、フォーク。187センチ、77キロ。右投げ右打ち。