以前持ち上がった、ミック・シューマッハーのアルファタウリ加入の噂。マルコ博士が断っていた?「我々のイメージには合わなかった」
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、以前アルファタウリの候補としてミック・シューマッハーの名前が挙がった時、それに反対したことを明かした。しかしこれは、シューマッハーの資質とは全く関係ないという。 【ギャラリー:美しきF1マシン】「シューマッハー、フル参戦3年目で初のPP&タイトル獲得」ベネトンB194 今季からRBとしてF1を戦っているチームは、昨年まではアルファタウリと呼ばれていた。そのドライバーは昨年のアルファタウリ時代から、角田裕毅とダニエル・リカルドが務めている。リカルドが怪我をした時には、リアム・ローソンが務めた。 しかし数年前、アルファタウリのドライバー候補として、ドイツのメディアを中心にミック・シューマッハーの名前が挙がったことがあった。しかし当時のマルコ博士は次のように語り、シューマッハーが候補であることを否定していた。 「なんでミック・シューマッハーなんだ? 角田は実は本物だ。彼についてもっと話そうじゃないか」 その後、マルコ博士がシューマッハーのアルファタウリ加入を拒否したとの噂が上がり、実際にそれが実現することはなかった。この話は正しかったのか? マルコ博士にそう尋ねると、彼は次のように語った。 「それは正しいね。しかし、そのことは彼自身とは何も関係ない。彼は非常に雄弁で、礼儀正しい若者だ。チャンスもあったと思う」 「しかし、彼の年齢や経歴……彼はフェラーリの育成出身で、フェラーリのプログラムに所属していたから、当時のアルファタウリや、我々のジュニアプログラムのイメージには、まったく合わなかったんだ」 現時点で、シューマッハーがRBに加入する可能性はあるのか? そう尋ねると、マルコ博士は次のように語った。 「ノーだ。我々には、非常に優秀なジュニアが控えている。それはリアム・ローソンだ」 「そしてF2には、(アイザック)ハジャーもいる。彼も間違いなく、有力候補のひとりだ。F3には、16歳のアルヴィッド・リンドブラッドもいる」 他のインタビューでは、現在スーパーフォーミュラに参戦中の岩佐歩夢も、F1昇格の候補であるとマルコ博士は断言していた。そして彼は、次のように続けた。 「リカルドのことを除けば、(RBのドライバーを務めるのは)ジュニアチーム出身のドライバーであるべきだというのが、我々の哲学だったのだ」
田中健一, Christian Nimmervoll