迷惑動画配信にココイチ店員が注意→逆ギレで代金無料に 疑問の声も...「速やかに退店」優先、苦渋の対応だった
店員「はい、無料で大丈夫です。全然大丈夫です」
しばらくして、再度音声を入れると、男は、「正直ね、僕は食べたいよ」と不機嫌な様子を見せる。これに対し、店員は、「はい、無料で大丈夫です。全然大丈夫です」といきなり切り出す。 男は、驚いた様子で、「無料で大丈夫?」と聞き返す。店員は、「もちろんです。代金いらないです、今日は」と説明し、「確かに、冷めていらっしゃいますし」と理由を明かした。 その後も、2人のやり取りが続き、男が「これ食べていいの?」と聞くと、店員は、「この時間で食べられた、というのはおっしゃる通りかなと思いますので」と答えた。 男は、「黙っていればいいですか?」と店員に聞き、その後は、動画を配信しながら黙々と食べていた。終わると、「ごちそうさまでした。ありがとうございやした」と店に念押しし、2000円ほどの代金を支払わずに退店している。 道を歩きながら、男は、「なんでお代はいいと言ったんだろ? 払いたくないとは言ってないんだけど」「なぜかあっちが謝ってきて、お代は結構ですって」とつぶやいていた。 この動画は、一部が切り取られて、12月24日にXで投稿され、迷惑配信したらカレー代が無料になるのはおかしいと指摘された。翌25日になって、動画がX上で転載されて、まとめサイトが取り上げる騒ぎになった。元の動画は、すでにチャンネルから削除されている。
店長「お客様への迷惑を止めさせるのを第1に考えました」
店の対応について、X上では、「従業員ホントかわいそう」「代金はいらないのですぐ帰って一生出禁って事ですね」と店員を労わる声が出る一方、「駄々こねてただ食い?」「店側の対応がダメダメだ」「つけ上がるだけだから毅然とした態度で接して」との声が上がった。 男が迷惑動画を配信した大阪市内の店は12月26日、J-CASTニュースの取材に対し、23日深夜に動画内のやり取りがあったことを店長が認め、代金を支払わせずに男を帰したことについてこう説明した。 「動画を配信されていましたので、止めさせないといけないと思いました。周りのお客様に迷惑をかけていますので、それを止めるのを第1に考えました。速やかに退店してほしいということです」 なぜ卑猥な発言などをする時点で、警察に通報しなかったのかについては、「店内の状況があって、すぐに調理しないといけませんでした」と説明した。 店を運営する壱番屋の広報課は同日、取材に対し、動画は把握しており、この店であったことだと認めた。店の対応が適切であったのかについては、「当社としましては、個別の事案になりますので、社内ルールなど詳細についてはコメントを控えたいと思います」と答えた。 (J-CASTニュース編集部 野口博之)