【西武】守護神アブレイユ交渉打ち切りで退団へ 平良海馬への「クローザー手形」が決定打
歴史的最下位から再建中の西武に新たな方程式が構築されている。 球団は新外国人選手として、カブスからFAとなっていた右腕のトレイ・ウィンゲンター投手(30)の獲得を6日に発表。昨季はレッドソックスと2球団でプレーし、メジャー通算では試合(95回1/3)で2勝3敗、防御率5・66、127奪三振を記録したリリーバーだ。 広池球団本部長は「長身(201センチ)でありながら、横に変化するスライダーと直球が持ち味の投手」と評し「三振が取れる投手ですし、試合の後半を任せられるリリーフ投手として期待しています」と守護神となる平良海馬投手(25)につなぐ方程式入りを期待している。 こうした動きの裏で、昨季の守護神で28セーブをマークしたアルバート・アブレイユ投手(29)との再契約交渉は打ち切られ、退団となることが確実となった。昨年12月に保留者名簿から外れ、自由契約となっていたが、広池本部長は「引き続き交渉はしていく。同時に有力候補というところを探りながらやっていくことになると思います」と話していた。 ただ、球団側がアブレイユの引き留め交渉とともに進めていたのが、平良へのリリーフ継続要請。平良自身は契約更改で先発再転向を訴えていたが、2度目の交渉で球団側の要請を受け入れた。この決断の決定打となったのが、アブレイユに代わる「クローザー手形」だった。 ウィンゲンターはアブレイユと同じ右腕。「勝利に貢献する準備はできていますし、ライオンズファンの皆さまの熱い声援のなかでプレーする日が待ち遠しいです」と意気込んでいる。西口新監督を中心に巻き返しを図る今季、血も入れ替えながら再浮上を狙う。
東スポWEB