中田クルミが大切にする私物ジュエリー。18歳で手に入れたヴィヴィアン・ウエストウッドのアーマーリング。
各界で活躍する著名人たちが、大切に紡いできたウォッチ&ジュエリーにまつわる物語をひもとく。 【写真】「あの人のウォッチ&ジュエリーの物語」一覧
中田クルミ/俳優
ジュエリーは毎日必ず身に着ける。シハラのピアスは、10年間愛用していて、その間に2度ほど紛失し、買い直したとか。左手にはショーメの結婚指輪、右手には、祖母から受け継いだゴールドの結婚指輪を。このふたつはいつも着けている。ヴィヴィアン・ウエストウッドのオーブモチーフのポイズンリングは10代の頃からの憧れで20代後半でやっと入手できたもの。5のモチーフとダイヤモンドが輝くシャネルのファイン ジュエリーのリングもエポックメイキングなアイテム ドレス¥74,800/ケイスケヨシダ(ケイスケヨシダ カンパニー・リミテッド)
「ジュエリーとは、自らを守り、表現できる鎧のような存在」
ジュエリーは私にとって鎧のような存在。自分らしさを表現できる重要なピースなので、可能なら映像作品でもひとつは自分のものを着けたいくらい。若い頃から、いままで集めたジュエリーを並べるとスタイルの変遷がわかりますね。まず18歳くらいの時に、ずっと憧れていたヴィヴィアン・ウエストウッドのアーマーリングを初めて手に入れました。セカンドハンドで見つけたので、実はサイズが微妙に合っていないけどいまでも現役。このリングを着けると初心に戻る気がします。たくさん買わないからこそ、ジュエリーは自分のパーソナリティを反映していると感じます。昔から少しずつ集めたお気に入りはいまでも大事に使っているし、振り返ると人生の分岐点で出合うことも多かった。このシャネルの時計、プルミエールもそのひとつ。それまでおもちゃのような時計ばかりを使っていた25歳くらいの頃に手に入れました。この時計をすると背筋が伸び、大人の階段を上ったという実感を伴ったことをはっきりと覚えています。シャネルのココ クラッシュのネックレスも記憶に残るひとつ。昔はイエローゴールドのジュエリーを好んでいたのですが、この時初めて、ローズゴールドを手にしました。意外に肌の色に合うし、コンサバな感じに仕上がらなくて、趣味の幅も広がりました。後悔するのは嫌なので、気になるジュエリーは欲しいと思ったタイミングで買います。セリーヌのノットのピアス、ティファニーのハードウェアのブレスレットなど熟考を重ねて買ったものを大切に身に着ける。そして、30歳で出合ったダイヤモンドが輝くシャネルのN°5のリングが、私を更なる大人の女性にしてくれた気がします。これからも好きなジュエリーに囲まれて年齢を重ねていきたいですね。