「中古になっても高くても自分のガレージに収めることができると信じてる by 西川淳」 総合20位はあのスポーツカー 自動車評論家44人が選んだ「2024年いま欲しいクルマのランキング!」
12気筒をやめない、とマラネッロは宣言した!
雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。「いい・悪い」ではなく、「身銭を切ってでも欲しいかどうか」、「そのクルマにどれだけ大きな愛情を注げるか」に加えて、今年はオリンピックイヤーにちなんで「時代のトップランナー」も選考テーマとした。44名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員、そして今年もEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員が加わって、2024年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。まずは2024年版のホット100に選ばれた上位20台をカウントダウン形式で発表する。新登場にして早くも20位にランクインしたのは、モータージャーナリストの西川淳氏、渡辺敏史氏が満点をつけたこのクルマだ! 【写真16枚】総合20位にランクインしたイタリアのスーパースポーツカー、フェラーリ12チリンドリの詳細画像を見る ◆20位は、フェラーリ12チリンドリ! 123pt 「全てのクルマ好きにとって朗報」(渡辺敏史さん)となった名機F140系V12NA搭載のスーパースター。 公道デビュー前から欲しくなってしまうのは、そのデザインからして「心に刺さる」(清水草一さん)からであり、「自分自身に夢を与え続けてくれる」(山崎元裕さん)から。 「60年代後半のスペースエイジを現代流に解釈したデザイン」(藤原よしおさん)であり、それでいて「何にも似ていない」(藤野太一さん)。 「12気筒の素晴らしさを受け継ぐにふさわしい本来の純血種」(桐畑恒治さん)はそのデザインとスペックだけで試乗する前から「乗ったら絶対ホレボレ」(村上政編集長)と思わせた。 いまや「なかなか予約させてくれない」(EPC花村隆さん)、まさに夢のまた夢な存在になってしまったけれど、スーパーカーとは本来そういうもの。憧れの頂点を走っているのだから、それでいい。 12気筒をやめない、とマラネッロは宣言した。 そりゃそうだ、設立当初から自然吸気のV12こそ真髄だと作り続けてきたのだから。 けれどもカーボン・ニュートラルな合成燃料が安定供給されるようになるまでは漏れなく電気モーターがくっついてくるはず(NAはトラック専用か)。 これが最後とは断言できないけれど、その可能性はとても高い。ならば渡辺敏史さんが言うように、「可能な限り日本にたくさん頒布されるよう富裕層の皆様に期待」したいと思う。いつかどこかで中古になっても高くても自分のガレージに収めることができると信じて。 フェラーリ12チリンドリ(スパイダー含む) 123pt 全長×全幅×全高=4733×2176×1292mm。ホイールベース=2700mm。車両重量=1560kg。6.5リッターV12は最高出力830ps/9250rpm、最大トルク678Nm/7250rpmを発生、デュアルクラッチ式8段自動MTを介して後輪を駆動する。車両価格=5674万円~。 文=西川 淳 フェラーリ12チリンドリには8人が投票! 西川20pt+渡辺20pt+山崎19pt+清水(草)19pt+藤原16pt+藤野11pt+桐畑4pt+村上3pt+EPC11pt ◆12チリンドリに投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はENGINEWEBでご覧いただけます! (ENGINE2024年9・10月号)
ENGINE編集部
【関連記事】
- モータージャーナリスト、藤島知子の「いま身銭を切ってでも欲しいクルマ20台」のランキング 3位はミニ・カントリーマン、2位はディフェンダー、1位は?
- サルーン並みに優雅で快適なスポーツカー! モータージャーナリスト、佐藤久実の「いま身銭を切ってでも欲しいクルマ20台」のランキング 1位はイギリスのあのクルマ
- NAエンジンってやっぱり気持ちいい~! モータージャーナリスト、竹岡圭の「いま身銭を切ってでも欲しいクルマ20台」のランキング 第2位はドイツのあのスポーツカー
- 【試乗速報/動画付き】フェラーリ12チリンドリにエンジン総編集長のムラカミが試乗 世界で唯一残った自然吸気12気筒エンジンを積むスーパーFR
- 【国内初試乗】ついに上陸、フェラーリ・プロサングエに乗った! 2.2トンもある巨大なクルマが、常にフラットな姿勢で走る驚異の足回り! やっぱりこれは、4ドアのスポーツカーだ!!