これが森保ジャパン「対アジア最適解」のベストメンバーだ!
サイドは伊東の復帰も期待しつつ、代表で10戦8ゴールの中村敬斗(けいと/スタッド・ランス)ら、誰が出ても遜色ないほど質の高い選手が多いです」(レオザ氏) 前線にはほかにも第1次森保ジャパンで最多得点(17ゴール)を挙げ、昨季9ゴール6アシストと完全復活した南野拓実(モナコ)がおり、さらにパリ五輪世代からの台頭も期待できる。 「鈴木唯人(ゆいと/ブレンビー)や松木玖生(くりゅう/ギョズテペ)、平河悠(ブリストル)といったパリ五輪世代も出てきてほしい。選手の顔ぶれや質だけを見れば、W杯本大会でベスト8を十分狙えるレベル。それだけにW杯予選突破は当然のノルマといえます」(レオザ氏) ■"中東アウェー"で疑似"南米対策" 6チームずつの3グループに分かれ、ホーム&アウェーで戦う最終予選。各グループ上位2チームがW杯出場権を獲得し、3位と4位はプレーオフに回る。日本が入ったグループCは、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアとの戦いだ。 「オーストラリアは伝統的に日本が苦手なハイボールを使ってくるだけに要注意。また、アジア杯やパリ五輪アジア最終予選を見ても、急激に力を伸ばす国があり、侮れないのは確か。現状、日本の弱点を突いてくる相手への対応策が見られない点が懸念されます」(レオザ氏) 中でも、9月5日に中国との初戦をホームで戦った後、9月10日にバーレーン、10月10日にサウジアラビアと"中東アウェー"での対戦が控えており、ここが大きなヤマ場になりそうだ。 「アメリカ大陸で開催される北中米W杯は、過去の南米開催の大会のようなアウェームードになるはず。そのような過酷な環境でも戦えなければ、惨敗した14年ブラジルW杯の二の舞いになりかねません。私が現地観戦したW杯で日本代表が最もアウェーだと感じたのは、ブラジル大会のコロンビア戦でした」(ミムラ氏) だからこそ、今回の"中東アウェー"での2試合は、今後の代表強化を見据える上でも試金石となる。 「アジア杯で露呈した"中東アウェーでの弱さ"を克服できれば、"南米アウェー"も疑似的に対策できる。W杯優勝を本気で目指すなら勝たなきゃいけない」(ミムラ氏) 10ヵ月に及ぶ長丁場の最終予選がついに始まる。森保ジャパンには"日本サッカー史上最強チーム"であることを結果で示してもらいたい。 *日程はすべて現地時間 文/オグマナオト 写真/時事通信社