これが森保ジャパン「対アジア最適解」のベストメンバーだ!
あとは、選手個々の能力がしっかり発揮できる環境をつくるしかない、と続ける。 「森保監督の選手選考は『守備の強度が高く、チームのために献身的に戦える選手』という点でブレないので、大崩れしないチームはつくれます。その選手たちがいい状態で試合に臨めるよう、森保監督には選手たちの不平不満を気にかけるよりも、選手のやる気を促す役割に徹していただきたいですね」 ■新オプション"攻撃的3バック" ここまでは森保ジャパンの不安材料が目立つが、明るい話題もある。6月に試した"攻撃的3バック"だ。格下のミャンマーとシリア相手とはいえ、いずれも5-0と圧勝。森保監督は「ひとつのオプションとしてチームで共有できた」と語り、主将の遠藤航(リバプール)も「強豪国相手でもできる手応えを感じた」と語った新システムについて、ミムラ氏が解説する。 「3バックにすることで、これまで日本が課題としていた『3バックで攻撃をスタートさせる相手』への守備対応が改善されます」 3バックといえば、カタールW杯でドイツとスペインに金星を挙げた際にも、試合途中から変更したことが功を奏したと評価されていたはず。W杯で見せた3バックとは何が違うのか? 「W杯での3バックはドイツ戦前半の圧倒的劣勢を受けて採用したもので、事前にしっかり準備したわけではなかった。アジア杯敗退後の2月、シャビ・アロンソ監督の下で公式戦51試合無敗記録を打ち立てるなど話題のレバークーゼンを現地視察し、新たなオプションとして攻撃的3バックを採用。 W杯のときとは異なり、入念に準備されたものです。選手たちも新しい挑戦に対して前向きな反応を示しています」 レオザ氏も3バックは日本に適した戦術だと語る。 「攻撃の配置が4バックより整いやすく、守備もゴール前で整いやすい。戦術が苦手な監督でも使いやすいシステムです。運動量が豊富で献身性の高いウイングが多い日本代表に合っているので、オプションのひとつになりえます」