阪神・森下「首位打者」宣言 広島・坂倉から「打つ方で邪魔」早くも“開幕前哨戦” 来季リベンジで「スタートダッシュ」や
ミズノブランドアンバサダーの阪神・森下翔太外野手(24)が5日、大阪市のミズノオオサカ茶屋町で開催された「ファン感謝祭トークショー」に広島・坂倉将吾捕手(26)と参加した。「プレミア12」では日本代表のチームメートとして共闘した2人だが、来年は3月28日にマツダスタジアムで開幕戦を戦う。森下にとって広島は今季対戦打率・198と最も苦手とした相手。早くも“開幕前哨戦”を繰り広げ、初タイトルとなる首位打者の目標も掲げた。 【写真】坂倉とトークショーで会場を盛り上げる森下 集まった阪神ファン、広島ファンの前でわきあいあいと繰り広げられた約1時間のトークショー。「プレミア12」では戦友だった森下と坂倉だが、“開幕前哨戦”でも会場を熱くさせた。特に森下にとって坂倉はリベンジしたい相手だ。 「自分も打撃だけでは負けないようにしたい」 熱くなるのには理由がある。今季は129試合に出場し、打率・275、16本塁打、チームトップ73打点の活躍を見せた森下だが、広島戦では思うような結果を残せなかった。24試合で打率・198は対戦したセ・リーグ5球団の中で最も低い数字。マツダスタジアムでも打率・205、1本塁打と苦しんだ。 トークショーでは坂倉から「(フォームが)脱力しすぎて。何考えてるかわからない」と難敵認定された。しかし、今季は坂倉との対決にも悔しさが残った。坂倉がマスクをかぶった8試合では30打数5安打で打率・167、0本塁打、3打点。森下は「坂倉さんのリードもそうですけど、自分が悪かったから打てなかった」と脱帽した。 ただ、リベンジするための絶好の機会がある。来年3月28日、マツダスタジアムで広島と開幕戦を戦う。いきなり坂倉との再戦の可能性も見込まれ、「来たものに対してどう対応するか。ピッチャーに対してタイミングを取る。自分のできることをやる」と冷静ながらも闘志を燃やした。 リーグ優勝を狙うチームとしても開幕カードは大事になってくる。「今年、巨人戦で2個取られてからのスタートだったので。あそこは2個取ってからのスタートだったらまた展開も違ったと思う」とスタートダッシュを決めて波に乗りたい。 ファンからの質問コーナーでは「一番取りたい賞は?」と問われ「首位打者」と宣言した。「率を残すのはずっと取り組んでいたこと。率が残る選手がいいバッター。その最高の結果が首位打者なので目指したい」。プロ入り後は2年連続で前半戦に苦しんだ。「スタートダッシュが切れれば後半は強い自信があるので」と、目標を達成するためにも開幕カードから結果を残していく。 トークショーの最後には坂倉から「森下の首位打者を阻止できるように。打つ方で邪魔したい」と宣戦布告された。森下もトークショー後の取材で「打撃で勝てるっていうか、いい関係を保ってやりたい」とファイティングポーズを取った。来季は雪辱を果たし、初タイトルとなる首位打者の称号もつかみにいく。