【厚生年金】「平均年収500万円」と「平均年収300万円」の老齢年金の受給額の「差」はいくら?
年収500万円と300万円の老齢年金はいくら差がある?
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、男性の平均給与が563万円であるのに対し、女性は314万円です。 男性が約500万円、女性が約300万円とすると、将来受け取る老齢年金にどのくらい差が出るのかシミュレーションしてみましょう。 【シミュレーション条件】 ・厚生年金加入期間:42年間(平成15年4月以降のみ) ・国民年金は40年間(480月)納付済 ●平均年収500万円の老齢年金受給額 シミュレーション条件より、厚生年金への加入期間は、平成15年4月以降の42年間(504月)です。 国民年金は40年間(480月)納付済なので、老齢基礎年金は満額受給できます。令和6年度は81万6000円です。 平均年収は500万円なので、平均標準報酬額は41万6000円となり、上記の計算式に当てはめると、厚生年金受給額は114万9168円となります。 計算)老齢厚生年金受給額=平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入期間月数 =41万6000円×5.481/1000×504月=114万9168円 老齢基礎年金と老齢厚生年金を合計すると、年額196万5168円となり、月額に換算すると16万3764円を受給できる計算です。 ●平均年収300万円の老齢年金受給額 シミュレーション条件より、厚生年金への加入期間は、平成15年4月以降の42年間(504月)です。国民年金は40年間(480月)納付済なので、老齢基礎年金は満額の81万6000円を受給できます。 平均年収は300万円なので、平均標準報酬額は25万円となり、上記の計算式に当てはめると、厚生年金受給額は69万606円となります。 計算)老齢厚生年金受給額=平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入期間月数 =25万円×5.481/1000×504月=69万606円 老齢基礎年金と老齢厚生年金を合計すると、年額150万6606円となり、月額に換算すると12万5550円を受給できる計算です。 ●シミュレーションのまとめ 平均年収500万円と300万円のシミュレーション結果をまとめると、下表のようになります。 平均年収500万円の場合の老齢年金受給額は年額196万5168円で、300万円の場合は150万6606円なので、年間45万8562円の差が生じます。月額では3万8214円の差です。 10年間では約458万、20年間では約917万円もの差が出ることになります。平均年収の差は老齢年金の受給額にも大きく関係していることがわかります。 なお、これはあくまでもシミュレーションであり実際には異なることにご注意ください。