【闘病】「精巣がん」で睾丸は握り拳まで腫れ上がり摘出 『子どもができないかも…』
国立がんセンターがん対策情報センターの推計によると、「日本人男性の二人に一人、女性の三人に一人ががんになる」と言われています。今回、自身の体験を語ってくれた「はら」さん(仮名)は、精巣腫瘍(精巣がん)と診断されました。 【イラスト解説】「前立腺がん」に緑茶がもたらす効果 結婚して半年のことだったため、「将来子どもができないのではないか……」という不安もあったそうです。病気発覚から寛解まで、詳しく話を聞かせてもらいました。 ※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2024年4月取材。
痛みと腫れが半年ほど続き、泌尿器科を受診
編集部: 病気が判明した経緯について教えてください。 はらさん: 痛みや腫れが半年ほど続いたためインターネットで調べたところ、精巣腫瘍の疑いがあることが分かり、地元の総合病院の泌尿器科を受診しました。その日、泌尿器科は休診だったのですが、症状を受付の方に伝えたところ、その内容を医師へ伝えてくれました。 編集部: その後どうなったのですか? はらさん: 「急いで検査をした方がよい」と医師からの返事があり、その後、急遽血液検査やエコー、造影CTなどの検査をすることになりました。検査の結果、医師から精巣腫瘍であることが告げられました。 編集部: 自覚症状などはあったのでしょうか? はらさん: 病気との関連性があるかは不明ですが、めまいや慢性的な倦怠感など、体調不良を感じることが増えてきていました。そんな中、歩いたり動いたりしたときに、下着など何かに触れるたびに、左の睾丸に強い痛みを感じるようになってきました。 最初は痛みだけだったので様子をみていましたが、痛みが弱まることはありませんでした。1~2カ月ほど経ったころから徐々に睾丸が腫れ始め、痛みを感じ始めてから半年ほど経ったころには睾丸が握り拳ほどに腫大していました。 編集部: どのように治療を進めていくと医師から説明がありましたか? はらさん: 告知された病院では対応できないため別の病院を紹介され、まずは手術で左の睾丸を摘出し、その後再入院して4カ月ほど抗がん剤治療を行うと言われました。 リンパ節に転移もしていたので、抗がん剤でがん細胞が鎮静化したら、再入院して最後にリンパ郭清の手術をするとのことでした。