【60歳代・ひとり以上世帯の貯蓄額一覧表】貯蓄3000万円以上は何パーセントか?平均と中央値も確認
【60歳代のおひとりさま世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくら?
では貯蓄の保有世帯のみに限定すると、平均や中央値はどのように変化するのでしょうか。同調査より見ていきましょう。 ●貯蓄額の平均と中央値 ・平均:2240万円 ・中央値:1100万円 ●貯蓄3000万円以上の割合 ・22.7% ●貯蓄100万円未満の割合 ・12.8% 貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、平均は2000万円を超え、中央値は1000万円を超えました。貯蓄3000万円以上は22.7%です。 次章では、「手取り収入からの貯蓄割合」についても確認してみます。
【60歳代】手取り収入からいくら貯蓄に回している?
60歳代というと、年金生活に突入している世帯とまだ働いている世帯が混在していると考えられます。 この世代を抜き出すと、毎月の手取り収入から何割ほどを貯蓄に回しているのでしょうか。 ●年間手取り収入からの貯蓄割合 ・平均:10% ・5%未満:6% ・5~10%未満:9.2% ・10~15%未満:11.7% ・15~20%未満:2.5% ・20~25%未満:10.6% ・25~30%未満:1.4% ・30~35%未満:2.1% ・35%以上:7.1% ・貯蓄しなかった:49.3% 貯蓄に回す人の中で最も多いのは「10~15%未満」で、11.7%が該当します。全体的な平均は10%でした。 例えば年金収入が15万円という場合、平均では1万5000円を貯蓄に回すということですね。 しかし、貯蓄しなかった人は49.3%です。 収入額の大きさにも左右されますが、60歳代で貯蓄に回す人は少数派だといえます。すでに貯蓄を取り崩すフェーズに入っている方も多いでしょう。 老後のスタートをいつに設定するかも個人差があるものですが、老後資金の形成は60歳を目途に終了しておけると安心かもしれません。 次章では、老後の収入の柱となる年金額の平均も見ていきます。
【年金一覧表】60歳~90歳以上「厚生年金」の平均月額はいくら?
厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、60歳代における「厚生年金」平均月額を確認しましょう。 なお、以下の厚生年金にはすべて国民年金部分を含みます。 ●厚生年金の平均月額(60歳~69歳) ・60歳:9万4853円 ・61歳:9万1675円 ・62歳:6万1942円 ・63歳:6万4514円 ・64歳:7万9536円 ・65歳:14万3504円 ・66歳:14万6891円 ・67歳:14万5757円 ・68歳:14万3898円 ・69歳:14万1881円 65歳以降は14万円台が平均となっています。 ●国民年金の平均月額(60歳~69歳) ・60歳:4万2616円 ・61歳:4万420円 ・62歳:4万2513円 ・63歳:4万3711円 ・64歳:4万4352円 ・65歳:5万8070円 ・66歳:5万8012円 ・67歳:5万7924円 ・68歳:5万7722円 ・69歳:5万7515円 65歳以上は5万円台が平均となっています。 受給する年金の種類や支払ってきた保険料などによって、将来の年金額は変わります。 貯蓄だけでなく年金もシミュレーションに含めることで、より明確に目標をたてやすくなるでしょう。