【山田孝之】「映画づくりに参加すると、みんな『子どもの頃』に戻ったような感じになる」
「男と鳥」撮影風景 ©2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT ――山田さんとしては、その話を聞いた時にどう思いましたか? 小栗監督を口説いた経緯についても教えてください。 山田 最初、聞いた時はびっくりしました。「なんか浅野忠信さんが監督をやってくれるって!」「マジ?」みたいな… 僕らが(ミラーライアーフィルムズの)「シーズン1」から「シーズン5」をやっていく中で、その存在は、結構(俳優仲間も)認識していて、小栗旬くんと会った時に、「俺も誘ってよ」って言ってきたから、「マジやる?」「撮りたい撮りたい!」みたいな会話があって、「おぉ、じゃあ本当ね? 本当にやるのね?」「今言ってるだけじゃないね?」って聞いたら、旬くんが「いや、本当にやる」っていうから、「ぜひぜひ。もう好きにやってください」って言って… そんな感じです。 ――今後の野望は? 山田 野望…(笑) 今後どうしていくかってことですか? そうですね。結構いろいろ 他とも話はしていて、海外で我々みたいに規模は小さいけども、映画祭をやっている監督さんがいたりして、そういう方と会って、向こうで上映したり、向こうの作品をこっちでも上映したりとか。 山田 例えば、お互いに国を越えて日本の監督がデンマークに行って短編を撮る。デンマークの監督が日本に来て、短編を撮るとか…そういう事もやろうよ!とか… 山田 向こうで映像制作のワークショップをやったり、向こうの監督がこっちに来て…もうそれはやってくれたんだよね、この前。 子供たち、渋谷区の小学校で「映像の授業」をやってみたりとか、とにかく興味を持ってもらって参加できる場を増やす。 山田 僕らは「短編映画を作る」ということを、今やっているんですけど、僕個人としては、メインの部分は 別に映画制作じゃなくても良いんですよ。 山田孝之さん(ミラーライアーフィルムズ・プロデューサー) 山田 「やったことがない事をやってみようよ!」って… 映画を作るなんてどうやってやったら良いの? って思うんですけど、まず声に出して「やろう!」と思って、別に自分1人でもできる事ってあるんですよ。 山田 公園で、脚本を書いてもいいし、スマホで撮ったっていいし、何かをやっていると、同じ興味を持った人って自然とやっぱり寄ってくるので、そこで「チーム」ができて、結果 作品ができて、それが外に出たときに人が知ってくれて…っていう。それをもとにして、各々「何かやってみよう」と… 山田 僕たちの場合は、「1本15分でいいから映画を作ってみようよ」っていう話。「やってみよう!」って所がメインですね。