ミドル世代の副業!保険、年金、確定申告…気をつけることは?【専門家が解説する目からウロコの視点】
これからの働き方を考えるとき、収入を増やしたいときの選択肢として「副業」や「複業」は一般的になってきました。そのときに心配なのは、税金や社会保険のこと。難しいことはわからなくてもいいので、ざっくり目安や気をつけておきたいことだけは知っておきたい! というわけで、ファイナンシャルプランナー兼キャリアコンサルタントの合田菜実子さんにお話を伺いました。
同じ「◎◎万円」の壁も、個人の場合はちょっと違う?
将来を見越しての「稼げる自分探し」。 新しいことを始めるのは、手探りながら、楽しいことや新鮮な発見も多く、ミドル世代にとって刺激に溢れています。 一方で、個人で動き出したり、パートと掛け持ちし出すと税金やらなんやら、うっかりやらかしてしまわないわないかが心配なところ。 何か気をつけておいた方がいいこと、知っておいた方がいいことはあるのでしょうか? 「知っておいた方がいいのはお金の仕組み。特に、社会保険と年金の仕組みは知っておいた方がいいですね」というのは、ファイナンシャルプランナーでキャリアコンサルタントの合田菜実子さん。 年金を自分で増やしたり、資産形成したり…というのも、ミドル世代には重要ですが、まずは副業やフリーランスとして活動することを考えるなら、最低限知っておいた方がいいことを押さえないことには始まりません。 以前の記事でも、扶養内で働くためには、 ・103万円の壁…所得税が課税される ・106万円の壁…社会保険(健康保険、厚生年金)への加入が必要となる(会社の規模やパート先の掛け持ちなどにより必要ない場合も) ・130万円の壁…社会保険への加入が義務化される(106万円で引っ掛からなかった人も必須) ・150万円の壁…配偶者特別控除が満額受けられるの4つの「◎◎万円の壁」があるとお伝えしましたが、同じ壁でもパートで働く場合と個人の場合は、捉え方に少し違いがあるようです。 「フリーランスや自営業でお仕事をする場合も、収入が少なければ、そのまま扶養内に入りながら活動できます。ある程度収入を超えると、扶養を抜けなければならないのですが、それは雇用されている場合の103万円の壁、130万円の壁とはちょっと違います。 自営業の場合は、所得から経費を差し引いいて、その上で税金を計算したり、確定申告の方法などによって変わってきたりするので、単純に103万円(130万円)とはならず複雑です」(合田さん) 会計ソフトなどを使えば、今どき簡単にできるようですが、「でも、それを考えるのは稼げるようになってからでいいと思います」と合田さん。 最初から、そんなことを考えていたらはじめの一歩は踏み出せません。