“レースの楽しさ”を公道でも味わえる マセラティ「GT2 ストラダーレ」日本初上陸! 強力エンジンと卓越したシャシーで格上の「速さと快適性」を融合
レーシングカーのハイパフォーマンスと公道での快適さを融合
2024年12月1日、イタリアの高級車ブランド・マセラティは、創業110周年を迎えました。マセラティは同日、オーナー向けの記念イベント「Celebrazione dei 110 Anni di Maserati(マセラティの110周年のお祝い)」を開催しましたが、それに先駆け、メディア向けに日本初上陸となるスペシャルモデル「GT2 ストラダーレ」を初公開しました。デリバリー開始は2025年の年末を予定しています。 【画像】「えっ!…」110周年を迎えたマセラティが日本初公開! これがスペシャルモデル「GT2 ストラダーレ」です(30枚以上)
マセラティ「GT2 ストラダーレ」は、2024年8月16日にアメリカ・カリフォルニア州で開催された「モントレー・カー・ウィーク2024」でワールドプレミアされ、高い注目を集めたモデル。日本での110周年イベントで展示すべく、今回特別にイタリアから空輸されたといいます。 「GT2 ストラダーレ」は、レーシングカーであるマセラティ「GT2」の圧倒的なパフォーマンスをベースに、ブランドを象徴する革新的な「MC20」のデザインとテクノロジーを融合したスペシャルモデルと位置づけられています。 レーシングカーに匹敵するパフォーマンスを実現しながら、「MC20」が誇る快適さを融合。デイリーシーンでも最高のドライビング体験を約束します。 「GT2 ストラダーレ」が搭載するエンジンは、「MC20」のそれを10ps凌駕する最高出力640psを発生。最高速度は324km/hをマークします。 また「GT2 ストラダーレ」は、レーシングカーである「GT2」からデザインと設計の領域で多くの美点を継承。40:60とバランスのいい前後重量配分、洗練されたエアロダイナミクス、卓越したダウンフォースなどにより、どんなシーンでも素晴らしいハンドリング性能と快適性を約束します。 ちなみに車体は、「MC20」に対して59kgのダイエットに成功。そのうち、ブレーキやホイールといった“バネ下”部分で35kgの軽量化を果たしており、パフォーマンスとフィーリングの両面で数値以上の向上を果たしているといいます。 これらブラッシュアップにより、「GT2 ストラダーレ」は0-100km/h加速タイムでわずか2.8秒をいう好タイムをマーク。これは同カテゴリーのモデルにおいて、最も俊敏な後輪駆動車に相当するといいます。またテストコースでは、「MC20」のそれを5秒以上も上回るタイムをマークしているとのことです。 こうした格上のパフォーマンスを発揮できるカギは、高いダウンフォース性能にあるといいます。 具体的に、280km/h走行時のダウンフォース量を見ると、「MC20」は145kgのダウンフォースを発生させているのに対し、「GT2 ストラダーレ」はリアウイングがハイドラッグ仕様の場合、500kgまでダウンフォースを高めているといいます。 さらにマセラティのエンジニアリングチームは、クルマ全体の空力バランスにも注力。空力効率を上げるべく「GT2」由来の専用フロントフードを採用した結果、サーキットにおける性能が大幅に向上したほか、クルマのダイナミックな能力が強化され、ワインディングでもより俊敏に走ることができ、かつ運転の扱いやすさを実感できるといいます。 そんな「GT2 ストラダーレ」のシャシーは、「GT2」と同じ超軽量カーボンファイバーシャシーをベースとしています。これにより大幅な軽量化を実現できたほか、妥協のないねじれ剛性、さらには、過酷な路面環境やサーキットでの走りにおいて卓越したハンドリング性能を保証するといいます。 「GT2 ストラダーレ」のフロントには新しいデザインが施されており、マセラティ特有の構造・デザインを持ちながら、冷却性能と空力性能に関して必要な要件に適合させています。 これは車両のダイナミック性能の向上に貢献するもので、シャークノーズと呼ばれるフロント開口部は「MC20」よりも広げられ、より大量の空気流入を確保することができるようになっています。 また、「GT2」由来の専用フロントフードは、荷重バランスの最適化、熱を排出するための特定の空力用件、それらに適合するよう調整されています。 加えて、新しいカーボンファイバー製バンパーと大きなスプリッターによってダウンフォースがさらに増大。専用のエアインテークがブレーキの冷却性能を改善します。 ボンネットには他のマセラティ車に通じる3つのエアベントが備わっており、フロントホイールアーチやリアウインドウ近くにも3つのエアベントがついています。サーキット走行を強く意識した「GT2 ストラダーレ」においても、この3という数字がデザインのカギになっているようです。 一方のリア回りは、リアフェンダーのエアインテークを完全に再設計。「MC20」より大きな空気取り入れ口が備わっています。また、新しいカーボンファイバー製ダクトによって冷気の流れが16%向上。これにより、エンジンの冷却効率が大幅にアップしています。 リアスポイラーも「MC20」から進化を遂げた部分。ブーメラン形状のウイング、一体型エンドプレートなどが追加されたほか、「GT2」由来の大型リアウイングにより、ダウンフォース量を3段階に調整することが可能となっています。 さらにディフューザーも、アンダーボディからの空気の排出を促進するよう完全に再設計。また、ダウンフォースを発生させるだけでなく、リアビューをよりダイナミック見せる役割も果たしています。 この辺りは、レーシングカーのそれに改良をプラスした箇所であり、空力の観点から最大限のパフォーマンスを引き出すべく独自にデザインされたといいます。 ●デザイン性だけでなく機能性も追求したインテリア そんな「GT2 ストラダーレ」のインテリアは、ひと目見た瞬間からレーシングカーらしさを感じとることができるようコーディネートされています。 “スパイダートリム”と呼ばれる中央のキャビネットは、軽量化を図るべく再設計。人間工学に基づき、ドライブモード設定用のダイヤルがドライバーの手が届きやすい位置にレイアウトされています。
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