旧ビッグモーター、民事再生法申請 負債831億円
中古車販売の旧ビッグモーターの存続会社BALM(バーム、東京)は2日、東京地裁に民事再生法の適用を申請したと発表した。 【写真】撤去されるビッグモーターの看板 負債総額は最大約831億円。民事再生手続きにより債権者への全額弁済を進める。 バームは今後、各販売店の地権者や損害保険会社に対する債務を確定。裁判所の関与の下、最大163人に上る債権者への弁済を図る。 ビッグモーターは、顧客の車を故意に傷つけ保険金を水増し請求する不正が横行した影響で経営不振に陥り、会社を分割。中古車販売事業は伊藤忠商事などが出資するWECARS(ウィーカーズ、東京)、被害者対応はバームが引き継いでいる。 バームは旧ビッグモーター店舗の賃貸収入があるほか、現預金を300億円保有。来年8月をめどに再建計画を取りまとめ、債権者への弁済を開始するという。