【栗東便り】武豊騎手「ディープとよく似てる」オーギュストロダンをドウデュースで迎え撃つ
今年のジャパンC(G1、芝2400メートル、24日=東京)では、注目の初対決が実現する。 ディープインパクト産駒の最終世代にあたる欧米G1・6勝馬オーギュストロダン(牡4、A・オブライエン)に対し、その父の主戦だった武豊騎手(55)が日本の大将格ドウデュース(牡5、友道)とともに迎え撃つ。 レジェンドも最初で最後の対戦を心待ちにしている。 「海外から久々に大物が来た。それもディープの最後の産駒。盛り上がるね。超一流だから。一緒に走れるのが楽しみ」 今年9月にアイルランドを訪れた際に、A・オブライエン厩舎でオーギュストロダンと初対面を果たした。馬房で記念撮影をして、車で“併走”しながら調教も視察したという。 「いい馬。跳びやフットワークがディープとよく似ていた」 やはり亡き父の面影がよぎったようだ。 しかも、ドウデュースの父はハーツクライだ。ご存じの通り、05年の有馬記念ではディープインパクトに初黒星をつけた。あれから19年。ともに世を去った両雄が送り出した“最後の大物”2頭が、どんなレースを見せてくれるのか。競馬ならではのロマンをかき立てられる一戦だ。【太田尚樹】