【ファイターズ50年史】鶴岡慎也の証言「大谷翔平選手の最初の印象は『礼儀をわきまえた素晴らしい好青年』」
球界全体に与えた大きなインパクト
当時は「本当に二刀流ができるのか」といった懐疑的な声も含めて、賛否両論がありました。ただ、彼の投打を目の当たりにすると、栗山(栗山英樹)監督も含めてだと思いますが、挑戦する、しないではなく、「これはもう、どちらもやめさせられないよね」という雰囲気になっていました。 球界全体に与えたインパクトも大きかったと思います。技術もそうですが、フィジカルに関しての妥協が一切なかったところですね。やはり必要な筋肉をしっかりとつけて、パワーがつけなければ、技術も十分には生かされない。当然、当時から将来MLBでプレーして、活躍することを思い描きながら取り組んでいたのでしょう。実際に彼が現れて以降は球界全体のトレーニングの質が向上していったように感じました。 ダルビッシュ投手と大谷選手の存在が今のファイターズの礎のひとつになっていると思いますし、だからエスコンフィールドに2人のウォールアートがあるわけです。そんな2人とファイターズで一緒にプレーできたことは誇りに思います。 写真=BBM
週刊ベースボール