センバツ2024 近江あす初戦 注目3打者を分析 積極的な打撃で「つなぐ」 /滋賀
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)は18日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。近江は大会初日の第3試合(午後3時半開始予定)で熊本国府(熊本)と対戦する。晴れの本番に臨む近江の打撃力を分析する。【菊池真由】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 近江は昨秋からの新チームで、長打力のある選手が少なく好機に1本が出ないことや、打線がつながらないことなど、打撃面の課題に悩まされてきた。秋季近畿大会の後は打撃力を向上させようと、ウエートトレーニングや走り込みに注力。筋力の強化に努めた結果、練習試合でもコツコツと点を重ねる試合が増えてきた。多賀章仁監督は「積極的な打撃ができるようになった。気合を入れて初戦に臨みたい」と闘志を燃やしている。 注目打者は3人の左打者だ。 ◇突き抜ける強打 森島佑斗選手 森島佑斗選手(3年)は、179センチ、75キロのがっしりとした体格で、右中間や左中間に突き抜ける強い打球を放つ。身体能力が高く、柔軟性があって可動域が広い。バットコントロールに優れており、幅広い方向に打てる選手だ。甲子園では長打が期待できる。 ◇パワフルな1番 森島海良選手 いとこの森島海良選手(同)にも注目だ。背中や肩の筋肉が発達しており、パワフルな打球が持ち味。選球眼に優れ、バントなどの小技もうまい。足が速く、積極的に盗塁を仕掛けるチャレンジ精神も持ち合わせている。オールマイティーな活躍が期待でき、先頭打者の役割を担える選手だ。 ◇鋭い当たり連発 嶋村隆吾選手 3人目は嶋村隆吾選手(同)だ。トレーニングでは毎回、先頭を切って走る前向きな姿勢でチームを引っ張ってきた。積極性が打撃に現れ、試合での出塁率も高い。整ったバッティングフォームから広角に鋭い当たりを連発している。独特の打撃センスとひたむきな姿勢でチームの要となる存在だ。 多賀監督は16日、皇子山球場(大津市)で浜松市立との練習試合を終え、「甲子園ではしぶとさと執念を持ち、選手ら一人一人が『次の打席、次の打席』と粘り強く打線をつないでいってほしい」と力を込めた。