美容室予約アプリでカットを予約しましたが、急用でいけなくなってしまいました。「キャンセル料金」を払っていないのですが、どのようなペナルティがあるのでしょうか?
最近では、美容室の予約を取る際に、インターネットや予約アプリを活用する人が増え、いつでもどこでも手軽に美容院の予約ができるようになりました。このように、インターネット予約は大きなメリットがある一方で、無断でキャンセルしたり、当日にキャンセルしたりするケースも増えているようです。 今回は、美容室予約アプリを利用した際にキャンセル代を支払う必要があるのか、どのようなペナルティが発生するのかを詳しく解説します。 ▼セルフレジになったら「客に仕事をさせるのか!」と暴言を吐かれた! 仕事だし我慢するしかないの?
美容室におけるキャンセル料とは?
美容室におけるキャンセル料とは、利用予定だった顧客が予約をキャンセルした場合に発生する費用のことです。つまり、キャンセルによって美容室が被った損害に対する補償にあてられる費用であり、「迷惑料」としてとらえる考え方もあります。 予約アプリやWebサイトで手軽に予約できるため、キャンセル料の支払いは必須ではないと考える人も少なくないでしょう。しかし、予約をするということは、お店と顧客との間で結んだ「契約」です。 そのため、予約成立時点で予約した日にサービスを受ける義務は発生しており、無断で予約をキャンセルするのは「債務不履行」と判断される可能性があるため注意しなければなりません。 一般的なキャンセル料の相場として、前日のキャンセル代は予約メニューの料金の30%、当日のキャンセル代は、予約メニューの料金の50%と掲げている店舗が多い傾向にあるようです。 キャンセル料を設定する美容室の多くは、キャンセルポリシーにキャンセル料についてのルールが設定されているケースがほとんどです。次回の来店時にキャンセル料を支払うのか、銀行振込で支払う必要があるのかなど、細かなルールについては店舗のキャンセルポリシーを確認してみましょう。
キャンセルに関連する法律
美容室のキャンセル料についての法的な根拠は、民法第415条に定めのある「債務不履行による損害賠償」と解釈されています。債務とは、義務のことであり、主に契約によって発生します。つまり、顧客の都合でキャンセルするのは、契約の債務不履行といえるため、キャンセルされた側の美容室は、顧客に対して損害賠償を請求できると考えられています。 1回のキャンセルによって訴えられるケースはまれかもしれませんが、キャンセルを何度も繰り返してしまったり、無断キャンセルをしてしまったりなど、お店に多大なる損害を与えたと判断されたりする場合は、損害賠償の対象となるケースもあるため注意しましょう。 また、利用するお店によっては、キャンセル代を支払わないと次回の予約が取れなかったり、今後予約を受け付けてくれなかったりするペナルティも考えられます。
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