京都dddギャラリーで「南琢也 | Takuya Minami w/」展が2025年1月より開催へ
京都dddギャラリーで、グラフィックデザイナー・アーティストの南琢也の個展「南琢也 | Takuya Minami w/」が開催される。会期は1月23日~4月2日。 南は、京都市立芸術大学大学院造形構想を修了。成安造形大学教授。学生時代にメディアアーティストグループ「ダムタイプ」と藤本由紀夫 に出会い、以降30年以上にわたり両者の様々なプロジェクトに関わるなかで多くを学ぶ。1980年代後期より様々な名義でアートティスト・コレクティブによる表現活動を行う。現在はSoftpadのメンバーとして、インスタレーション、パフォーマンス、サウンド、デザイン分野などを横断しながら、それぞれのメディアの境界線と接点を探る。音・文字・グラフィックの関係性を研究する藤本由紀夫監修のプロジェクト「phono / graph」のメンバー。 本展は、南が参加するダムタイプの活動をメインに紹介するもの。また会場では、この活動を通して交流が始まったミュージシャンの池田亮司と坂本龍一、アーティストの高谷史郎らのために制作した作品を南が自選して構成。アーティストたちと対話し、その意思に寄り添い、精神性も表現した作品の持つ「熱を秘めた静謐」に触れることができる企画展となるだろう。 南 琢也との出会いは、1980年代中頃に遡る。京都市立芸術大学の学生だった私たちはダムタイプの活動を通じて知り合い、彼が手がけた最初のダムタイプ作品のグラフィック・デザインはパフォーマンス『S/N』(1995年)のフライヤーおよびポスターだった。その後、2023年のダムタイプ最新作『2022: remap』(「ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展」アーティゾン美術館)に至るまで、ダムタイプのあらゆるインスタレーションおよびパフォーマンスのグラフィック・デザインを南が手がけている。そして、ダムタイプ作品のみならず、私の作品も彼がグラフィック全般のデザインをしてくれているし、それは広報ツール(フライヤー、ポスター、ウェブ等)にとどまらず、作品自体における重要な役割としてのタイポグラフィやグラフィックスとして作品制作に大いに貢献している。 (中略) グラフィック・デザインとは、その作品の核となる哲学や精神性のようなものを的確に伝えるための手法であって、作品にとって非常に重要な要素であり、およそ30年に渡る南 琢也との協働は私にとって代え難い存在である。 「takuya minami w/」展に寄せて(高谷史郎/ダムタイプ) プレスリリースより抜粋して引用