不人気な中古外車BMW!!【磨きとペイントでどこまで仕上がる?】Vol.6
エンジン部品のペイントやラジエターのペイントには、機能ペイントとしても知られている「ガンコートペイント」がベスト!!というのが、ぼくの考え。決してオーバークールではないBMW製バイク初の水冷エンジンシリーズだから、間違いなくオーバーヒート気味になるはずだ。K75Sのカラーリング仕上げでは、カーベックさんの技術を頼って、適材適所で機能性ペイントで知られるガンコートペイントにて、仕上げて頂くことにした。締まりのあるカラーリングになったら嬉しいですね!! 【画像】塗装作業をギャラリーで見る(11枚) 文/Webikeプラス たぐちかつみ
半ツヤブラック仕上げのパウダーコーティングで強靭塗膜をゲット
ステッププレートやバッテリー台、バンパー周辺パーツなどなどは、そもそもアルミ地肌仕上げやクロームメッキ仕上げがBMW純正の仕様だが、それらのパーツや各種小物金属部品はすべて、パウダーコーティングの「半艶ブラック」で仕上げて頂くことにした。パウダーコーティングは、乾燥機に入れてから指定乾燥温度の180℃に達してから、1時間以上乾燥させるのが基本のようだ。
塗料だけでは仕上げられない。インフラも重要な高機能ペイント
バイクショップやコンストラクター、さらにはバイクメーカーへも様々な設備や機器を納品しているのがカーベック。ガンコートやパウダーコーティングには、乾燥設備が必要不可欠だが、誰もが知るコンストラクターやバイクメーカーの開発部門などにも、同社製各種設備が導入されている。今回は、分解した部品を洗浄後にサンドブラスト処理を実施。その後、パウダーコーティングやガンコートを施していただいた。
樹脂部品にも施工できるガンコートがある!!
ガンコートペイントの発売元である、アメリカKG社の日本総代理店が愛知県のカーベック。アメリカ本国市場に次いで、世界的に2番目の販売力を誇るのが、日本のカーベックだそう。ラジエターは樹脂とアルミのハイブリッド仕様なので、特殊な添加剤を混ぜたガンコートで仕上げて頂いた。機能ペイントのガンコートは、塗膜自体に放熱性を高める特性があり、一般のペイントと比べて、圧倒的に放熱効果が高いペイント=よく冷えるペイントとしても知られている。パニアケース用のZ型樹脂ステーも、同ペイントの半艶ブラックで仕上げて頂いた。パニアケースの樹脂ステーは、ぼくの希望でお願いした、あくまでテストケースでのペイント施工になる。