同じアパート・間取りでも部屋によって「家賃」が高くなる!?安くなるよう交渉できるの?
賃貸アパートに住んでいて「間取りが同じなのにほかの部屋と家賃が違う」ということに気が付いたとき、なぜそうなるのか、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。 本記事では、同じアパート内で同じ間取りなのに家賃が違う理由として考えられるものや「ほかの部屋の方が安い」という理由で家賃交渉する人の割合についてご紹介します。 ▼アパートの1階と2階で「家賃」はどれだけ変わる? 1階暮らしのメリット・デメリットも紹介
同じアパートで家賃が異なる理由は?
同じアパートで間取りが同じでも、部屋によって家賃が異なる場合があるようです。その理由として多いものには、入居時の築年数が挙げられます。 新築時からずっと住んでいる人と、築15年経過してから住み始めた人では、家賃に差が出る可能性があるのです。築年数以外でも、以下のような違いにより部屋ごとに家賃が異なる場合があります。 ・設備の違い ・階数の違い ・角部屋か中部屋かの違い ・リフォーム済みか否かの違い ・日当たりの違い
ほかの部屋の方が安ければ家賃交渉は可能?
借り主による家賃減額交渉は、法律で認められている権利です。 借地借家法32条では「建物の借賃が、土地若しくは建物に対する租税その他の負担の増減により、土地若しくは建物の価格の上昇若しくは低下その他の経済事情の変動により、又は近傍同種の建物の借賃に比較して不相当となったときは、契約の条件にかかわらず、当事者は、将来に向かって建物の借賃の額の増減を請求することができる」と定められています。 つまり、借り主は「家賃の金額が周辺相場とかけ離れてしまっている場合」であれば、貸主に対する家賃減額交渉が可能ということです。 ただし、家賃は基本的に貸主と借り主の合意によって決まるものであり、法律で金額が決められているわけではありません。そのため、周辺相場との差以外の理由でも家賃交渉が可能な場合もあるかもしれません。
家賃交渉の成功率
株式会社ジャストイットが実施した「マンション入居後の家賃交渉」に関するアンケートの結果、交渉した人のうち55%が「成功した」、16.4%が「条件付きで成功した」と回答しています。 この2つを合わせると全体の約71%の人が家賃交渉に成功していることになるため、成功率は高いと考えていいのではないでしょうか。家賃交渉をした理由については「家賃の支払いが厳しい」が29%で最も多く、次いで「他の部屋より高かった」が16%となっています。