「相棒23」“試食品”でよぎる屈指のトラウマ回 過去作サブタイが異例のトレンド入り【ネタバレあり】
半グレたちを創の先輩警官・仁科(内野健太)に引き渡した際、創は捜査一課の伊丹憲一(川原和久)と再会し、「お久しぶりです」と挨拶をした。以前の話で伊丹は「こんなことしかしてやれなくて、すまんな」と創に寄り添った言葉をかけていたのだ。「そうそう、伊丹はこう見えて優しいんだよ」とネットにはあたたかい声が。また、いきなり「ボーダーライン」がトレンドに挙がり、ファンの間で驚きが広がったが、これは八木と同じように試食を繰り返していた男の悲劇を描いた“トラウマ回”と名高いseason9第8話のサブタイトルのことだ。
殺された芦屋は、支持率が低迷する総理大臣・藤原龍一(柴俊夫)の盟友だった。内調のトップ・社美彌子(仲間由紀恵)からの報告にショックを受けるも、解散総選挙という支持率アップのための窮余の策を封じられ困惑する藤原。さらに、キングメーカーと呼ばれる与党幹事長の利根川(でんでん)も、藤原に見切りをつけようと動いていた。 芦屋に「ヤミ献金」疑惑が浮上し、捜査一課はその線で事件を追うことに。藤原の会見で芦屋について詰問したのは、帝都新聞から業務委託を受けて取材を進める薫の妻・亀山美和子(鈴木砂羽)だ。だが、藤原は盟友であることを否定する。
事件の凶器の特殊なナイフは「中野無差別殺傷事件」と同じものだった。都知事襲撃未遂事件を起こした生活困窮者の男が、無差別に人を襲い、死傷者を多数出した事件だ。芦屋の事件もその模倣犯だという噂もネットを席巻していた。だが、実は闇献金ではなく派閥の若手への票集めの金で、芦屋は利根川を味方につけ、自身が総裁選に出馬予定だったのだ。暗躍する美彌子、特命係をからかうように威嚇する利根川……。
創が新たに道に血痕を見つけるも、それは被害者のものではなかった。さらに特命係は、監察官の大河内春樹(神保悟志)から、副総監の衣笠藤治(杉本哲太)直々の命令として、大人しく150年史の編纂に従事しろと釘をさされてしまった。そんな矢先、総理大臣襲撃テロが勃発。後編に続くラストに「お預けなんて殺生な」「続きが気になりすぎる!」という声がSNSを席巻した。 また、芹沢慶二(山中崇史)に伊丹を差し置いて結婚話が持ちあがっていたことで「伊丹……」「芹沢~いなくならないで~」と先行きを心配する声も。さらに、薫と伊丹が胸をぶつけあう「空中戦」が久々に見られた際は、「これこれ~!おかえり~!」「やっぱ楽しいね、このふたり」と言った声が多数あがった。