NECレッドロケッツ川崎・藤井莉子「涙した日は自分のターニングポイントになりました」、澤田由佳主将「自分の良さを見つめ直して、アタッカーを活かしていきたい」 SV女子
■GAME1 監督コメント
●金子隆行監督 試合の入りから戦術的なブロックが出せたと感じています。 終盤でもサーブでの攻めがしっかり機能していました。こちらのリズムでバレーができたのが非常に良かったと思います。 ――連敗後の1週間のインターバル、どういうところを立て直したか? 金子:もう一回、サーブを徹底的にやっていくことに取り組みました。 試合の終盤ではサーブレシーブで直接失点するケースも散見されたので、サーブレシーブで耐える、こちらはサーブをしっかり打ち込んでいくということを技術的に話し合ってやってきました。 選手たちも自発的に課題と向き合って、しっかり会話をしてくれていました。自分たちで戦い方の修正をしてくれたと思います。
――藤井選手がスタートから出て勝利に貢献しました。 金子:ずっと一生懸命練習をしてきた選手です。チャンスが来ている中で、非常に頑張ってくれていると思います。 リーグは混戦気味です。各チーム、勝利に導ける選手がどれだけ増えてくるかということがシーズンの大きなポイントになると思います。 彼女には努力を勝利につなげられるプレーヤーになって欲しいと感じています。 ――ミドル陣の起用について。 金子:今シーズン、我々にとっては大きなチャレンジな年になると思っています。 昨シーズン、その前のシーズンも優勝をしています。しかし、選手たちの顔ぶれも大きく変わってきています。 ミドルでは島村春世が活躍していますが、彼女には300試合以上戦い続けている経験値を今ここでチームに植え付けてもらいたいと思っています。 島村も今日セッターに起用した澤田由佳も苦しい時代を知っていて、チームに対する愛がある選手です。そういう選手が活躍する姿は若い選手たちにも響くものがあると思っています。 山田二千華に関してはパフォーマンスの安定性というところを求めています。まだまだ不安定な部分があります。 甲萌香も野嶋華澄もルーキーの伊藤一葉も控えています。ミドルに誰が出ても勝てる力があると思います。 山田は代表選手としてそこから一つ抜きん出て欲しいなという期待も込めて、後から行ったり先に出たりいろいろなシチュエーションでの起用を考えています。 ――今回スタートセッターに澤田選手を起用した狙いは? 金子:中川つかさは開幕からずっと出ずっぱりでした。フルで動き続けていますので体のことも考えています。この先も見れば多くの戦い方があった方が良いですし、セッターが1人で行くと分析もされやすくなります。 澤田は真ん中を使うことが非常に上手い。いかなるときでもずっとミドルを使い続ける、バックアタックを入れる、そのチョイスを僕が目指しているバレーの中でやってくれています。 女子バレーの課題でもありますが、センターゾーンに対して、フロント、バック双方にしっかり上げていくことが求められています。澤田はそれが体現できるプレーヤーですね。 2年前のベストセッターでもありますし、今回はその経験値に託しました。 今日は2枚替えで入った中川も良い効果を出してくれました。どっちがスタートに行っても問題ないと思っています。それにまだ塚田しおりも控えています。セッターは良い悩みどころですね。