ママ友と「祖父母が孫へ渡すお小遣い」の話になりました。わが家は「貯金」ですが「好きに使わせる」家庭も多いようです。好きに使わせてあげたいなとも思うのですが、世間ではどちらが多いのでしょうか?
祖父母が孫に渡したお小遣いをどのように使っているのか、または使わずに貯めているのかどうかは各家庭で異なるでしょう。将来に備えて貯めるにしても、まとまった支出があった際に使う機会があるかもしれません。 本記事では、祖父母からお小遣いをもらっている孫の割合や金額はどのくらいなのかをはじめ、お小遣いの使い方などをについて解説します。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
約6割の孫が祖父母からお小遣いをもらっている
SOMPOひまわり生命保険株式会社が、3~12歳(小学生6年生)の子どもがいる、かつ自身の親と離れて暮らす男女400名を対象に行った「介護とお金に関する調査報告」(公表日:2022年12月16日)によると、帰省時に祖父母からお小遣いをもらう孫の割合は以下のとおりです。 ・必ずもらう:22.8% ・だいたいもらう:39.0% 上記を合算すると61.8%となり、実に6割を超える孫が祖父母からお小遣いをもらっていることが分かります。 ■お小遣いの年間合計金額は平均1万5270円 同調査によると、祖父母が孫に渡すお小遣いの年間合計金額は平均1万5270円です。1回あたりの祖父母から孫へのお小遣いの額は図表1のとおりで、1000~5000円未満の54.0%が最多でした。 【図表1】
※SOMPOひまわり生命保険株式会社「介護とお金に関する調査報告」をもとに筆者作成 お小遣いを毎回もらう人のほうが、1回あたりのお小遣いは高額の傾向です。1万円以上は15.4%とのことです。さらに子どもの年齢別で見てみると、未就学児は平均1万7570円で全体より2300円も高い結果になっています。
お小遣いの使い方
お小遣いの使い方について、金融広報中央委員会の「子どものくらしとお金に関する調査(第3回) 2015年度調査」では、図表2のように伝えています。 【図表2】
※金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回) 2015年度調査」をもとに筆者作成 ■お年玉の取り扱い 同調査では、小学生、中学生、高校生それぞれのお年玉の取り扱いについて、もっとも回答が多かったのは「銀行や郵便局などに貯蓄(預金や貯金)する」だった旨を伝えています。 ・小学生(中学年):48.0% ・小学生(高学年):49.4% ・中学生:42.1% ・高校生:38.2% また、お年玉で「特別な物を買う」人の割合は貯金をする人の割合と比べて低く、いずれの年代でも半数を超えていません。 ・小学生(中学年):13.3% ・小学生(高学年):16.2% ・中学生:19.5% ・高校生: 22.2%