「子どもに嫌われずに上手に叱る」ための4つのチェックポイント
【ケース5】
3歳の下の子のほうがわんぱくで、感情的に叱る回数が多く、兄弟で愛情の差を感じたりしないか不安です。
【アドバイス】子どもと性格が似ている人に相談し、冷静に判断を
親子であっても相性があります。親自身と似ている子のことは、たとえイラッとしても、その行動が理解できたり、次の行動が読めたりします。しかし、親の枠を超えて思いがけない行動をする子には、驚きや心配、イライラが募りますね。 実は親のきょうだい位置によっても、子どもの捉え方が変化します。長子の母親にとっては中間子の子が理解しにくかったり、第2子の母親にとっては長子の子が不器用に感じられたり……。どちらにしても、相性の善し悪あ し=愛情の量ではありません。幸せになって欲しいという願いは、どの子に対しても同じはずです。 叱る回数が多い子と、同じきょうだい位置の友人や親族に一度相談してみましょう。すると「その子の気持ち、すごくわかる!」と解説してくれることが少なくありません。また叱るのを一旦やめて、本当に叱るべきことなのか、それとも「生き方の好み」の問題なのか、冷静に考えて、本当に叱るべきことのみを伝えましょう。
中垣俊子