「子どもに嫌われずに上手に叱る」ための4つのチェックポイント
【アドバイス】なぜ言うことを聞かないのか、その理由をまずは見極めて
基本的に多少のケガや失敗経験は子どもの宝物と考えますが、あまりにも危険な行為は、子どもと顔を合わせて真剣な表情と言葉と迫力をもって、なぜダメなのかを伝えます。それでも聞かない場合にはいくつかのパターンがあります。 まず1つ目は、遊びや楽しいことに夢中になると、言われたことを忘れる場合です。これは成長を待つしかありません。 2つ目は、注意されてもその危険行為をやりたい場合です。どうしても続くようなら、お約束を使います。「あの公園では~してはダメ。もし守れないようなら、あの公園へはしばらく(今週は)行かないからね」などと子どもと約束し、それを実行します。 3つ目は、お母さんの関心を引いている場合です。あまりにも頻繁だったり、わざとやっているなと感じたりしたら、叱るのをやめて、ちゃんとしている他の子に「~しないで遊んでるね」と声をかけるようにしてみましょう。ちゃんとしたほうが関心を引けると伝わります。
【ケース2】
3歳の長女は、少し叱ると大泣きし、暴れるので、外だと人目が気になり、ダメなことをしてもなかなか叱れません。
【アドバイス】子どもの感情に流されず普通に接することが大事
外出先での大泣き・大暴れには準備が必要です。まずは家で叱ったときに大泣き・大暴れしたら、静かに待つようにしてみましょう。長引く場合は「泣き終わったら、お話ししようね」「ぬいぐるみを抱っこしたら、気持ちが優しくなるかもよ」などと時々伝えますが、ご機嫌をとる必要はありません。 最初は根比べになりますが、子どもの涙や暴れに動かされないのが肝心です。親は不機嫌にならず、圧力もかけずに普通にしています。もし途中でおやつの時間になったら、「おやつ食べる?」と聞いてもいいでしょう。そして落ち着いたら、さっき叱った内容と、その理由を静かに伝えます。 それができたら、外出の前にお約束をしましょう。たとえば、レストランで騒いだらすぐに帰ることや、今日はお菓子は買わないこと、公園でお友だちをぶったら即退場などです。約束が守れたら親子で喜び、守れなかったら泣いても騒いでも帰ります。そのために、すぐ帰れる日常の外出で練習しましょう。