池上彰氏が予測する「10年後の未来」 給料が上昇する人・しない人を分けるものは?
「大切なもの」への行動が明るい未来を創る
10年後、私は84歳になります。その頃は、もしかしたら滑舌が悪くなってテレビを引退しているかもしれないし、その前に飽きられているかもしれない(笑)。大学で教えることは続けているかもしれませんが、90分間立ちっぱなしで講義する体力が維持できているかどうか、現時点で確たる自信はありません。 でも、テレビや大学の仕事を辞めていたとしても、きっと書くことには取り組んでいると思います。自分でパソコンに向かえる限り、「わかりやすく伝える」ことを続けているのではないでしょうか。"教えたがり病"は一生治らないね、なんて言われながら(笑)。 未来がどうなるかはわかりませんが、「自分はこうしていきたい」と思いを定めることはできます。自分にとって大切なことをはっきりさせて、それが実現する様子を具体的に思い描いてみてください。そして、そのために自分が今できることから行動してみましょう。 その一歩を踏み出すことが、明るい未来を創る可能性を育てることにつながると思うのです。
池上彰(ジャーナリスト)