川崎春花が最多アンダーパーを更新する大記録 『-28』を支えた“変わらない”14本【勝者のギア】
<大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日◇21日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6505ヤード・パー72> 川崎春花の14本【写真】 試合のなかったオープンウィークを挟み、舞台は北海道から九州へ。空前絶後のバーディ合戦となった今大会を制したのはトータル28アンダーまで伸ばした川崎春花であった。2016年に「大王製紙エリエールレディス」でテレサ・ルー(台湾)が記録した72ホール最多アンダーパー『-24』を4打も更新する圧勝で2戦連続優勝、そして通算4勝目を手にした。 2戦連続優勝は「想像していませんでした」と話す川崎は、「いい距離のパットが入ってくれました」とグリーン上を優勝のキーポイントに挙げた。「宮里藍サントリーレディス」で予選落ちを喫し、「(ラウンド後に)クロスハンドを試したら、いいかもしれへんなと思ったので、家に帰っても少しアドレスとかを鏡の前でチェックしました」とグリップを変えたことが奏功。以降は5位タイ→38位タイ→26位タイ→優勝→優勝と目に見える好調さを発揮している。 そんな“握り”の変更があったが、クラブは前戦から変更は無かった。クラブよりスイングに重きを置く川崎は2022年に2勝を挙げているがその時から使い続けるウッドやアイアン、シャフトが入っているほどクラブを変えないタイプ。さらにシャフトに関しては前戦優勝後には「良いのがあったら替えようと思いますが、あれに勝るようなのがまだ無いし今も信頼を置いている」とお気に入りだ。 22年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で初優勝を挙げた際、「2年前は優勝して、それが信じられなくて受け入れることに時間がかかって…」。地に足がつかずに試合に挑んでいたこともあった。「先々週から今週にかけては、オープンウィークもあったので、上手く切り替えることができて、その切り替えられた点が成長できたかなと思います」と今大会は気持ちに余裕を持って臨むことができた。クラブに変化は無かったものの、気持ちの”変化”が4勝目を手繰り寄せた。 【川崎春花の優勝ギア】 1W:テーラーメイド SIMグローレ(10.5° イミドアンドサンズPROTO) 3W:テーラーメイド SIMグローレ(15° アッタスMB-FW S) 7W:テーラーメイド SIMグローレ(21° イミドアンドサンズPROTO) 5,6UT:スリクソン ZX MK II(25,28° スピーダーTRハイブリット75S) 6I~PW:ミズノMizunoPro719(シンカグラファイト レクシアIL7・LT) 48,52,58°:キャロウェイ JAWS RAW(48° レクシアIL7・LT 、52&58° N.S.PRO 850GH neo) PT:オデッセイ Ai-ONE MILLED SIX T CH BALL:ブリヂストン TOUR B X