「65歳」vs「70歳」平均寿命まで生きるなら、“年金を受け取る年齢”はどちらがお得? 男女別にそれぞれ解説
平均余命を考えると男女とも65歳から受給するより70歳まで繰り下げた方が期待値は高い
厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」によれば、男性の平均寿命は81.09歳、女性は87.14歳です。 実際に何歳まで生きられるかは個人ごとに違い、また事前に分かるものでもありません。ここでは、平均寿命まで生きると仮定したケースを解説します。 65歳から年金受給を始めたときの受給総額を、70歳から繰下げ受給した人の受給総額が追い抜くのは、おおよそ「81歳」です。81歳まで生きた場合は、70歳から繰下げ受給したほうがお得ということになります。 男性の平均余命81.09歳を考えると65歳からの受給でも70歳からでも期待値はさほど変わりませんが、女性は70歳からの受給のほうが有利です。 男性についても、平均寿命がどんどん長くなっていることを考えると、いまの現役世代の人が年金を受け取り始めるころには、70歳からの受給の方がお得になる可能性が高くなるでしょう。
まとめ
何歳まで生きるのかは人によって異なり、事前に寿命を知ることはできません。何歳から年金を受け取るのがお得かを明確に判断することは不可能ですが、平均余命からお得なタイミングをある程度予想することはできます。 現状の平均余命では男性は65歳からの受給でも70歳からの受給でも期待値は大きく変わらず、女性は70歳からの受け取りのほうが得する可能性が高いです。 男性も女性も平均寿命がどんどん長くなっているため、現役世代の方が年金を受け取り始める頃には、70歳から受給し始めるほうがお得になる可能性が今よりも高くなるでしょう。 出典 日本年金機構 年金の繰下げ受給 厚生労働省 令和5年簡易生命表の概況 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部