日本代表が導入…森保監督が明かす『Oura Ring』の効果は? 豪州戦直前には遠藤航のコンディション不良発見の手助けに
日本代表を率いる森保一監督は、前回のオーストラリア代表戦で主将MF遠藤航の体調不良を発見できた要因を明かした。 日本代表、11月活動の招集メンバー発表! 約1年ぶりに復帰したのは? 10月15日に2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(3次予選)第4戦でオーストラリアと対戦し、1-1の引き分けに終わった森保ジャパン。この試合の前日にはキャプテンの遠藤が体調不良によって練習を欠席し、当日も欠場する事態に見舞われていた。 そんな中、11月7日にインドネシア代表(15日)、中国代表(19日)とのアウェイ連戦に臨む日本代表メンバーを発表した森保監督が会見にて、同国代表が約2年間導入している健康管理用の指輪型デバイス『Oura Ring』について問われると、同アイテムが遠藤の体調不良発見の手助けとなった秘話を明かした。 「前回のオーストラリア戦では、(遠藤の)『Oura Ring』におけるデータの測定値がおかしかった。遠藤選手のコンディションが悪いということは、そのデータから早めに見つけられたので、対処することができました」 『Oura Ring』には高度センサーが搭載されており、睡眠や心拍数、身体のコンディションなどをデータ化が可能。新時代のスマートリングが主将の異変にいち早く気づけた要因となったようだ。 指揮官は同デバイスについて、「いろいろなデータを駆使して、選手のコンディションを把握しています。試合に向けてチームとして最善の準備をしていくために、『Oura Ring』を使わせていただいています」と信頼を口に。しかし一方で、アナログな方法による選手たちとのコミュニケーションも疎かにはしていないようだ。 「データにだけ惑わされないようにしています。選手たちとともに過ごしているので、行動を見て、データ通りなのか。もしくは主観的に見て、違和感があれば確かめることもあります」 森保監督は続けて「データだけを見ると眠れていないとか、少し脈拍がおかしいとなります。しかしそれは生活している中で、あり得ることです。本人が心身ともに健康の状態であれば、多少データが乱れていても、プレーできるという判断をしています」と、最終的にはコミュニケーションによって出場できるか判断すると説明した。 約10日間の間に羽田からインドネシア、そして中国へと移動する日本代表。目まぐるしく変化する環境の中で、より良いコンディションを保つための創意工夫があるようだ。