富山の「ますのすし」の作り方とは!? 名門「ますのすし本舗 源」に教わってきた
富山の郷土料理、ご当地グルメの筆頭「ますのすし」です(『ますすし』とも)。 富山県内には40前後もの専門業者があるとされ、各社ともに独自の製法にこだわり「ますのすし」を生産し続けていますが、中でも一大ブランドとして挙げられるのが「ますのすし本舗 源」です。 【作り方を画像で見る】 地元での料亭運営から後に駅弁業に着手。地元に伝わる伝統的な「ますのすし」製法にこだわりながらも、主要駅や、はたまた各地で開催される物産展などでも積極的に販売したことで、「ますのすし」を全国に広め立役者的ブランドとして知られています。 そんな「ますのすし本舗 源」ですが、実は富山県内に「ますのすしミュージアム」という施設を持っており、ここでは「ますのすし」の歴史・文化・製法に深く触れる展示が多くあります。また、事前予約で「ますのすし手作り体験」も実施しており、主に「詰める」工程を中心に惜しみなく一般に教えているとも。 今回は、この「ますのすしミュージアム」で「ますのすし」の作り方を教わってきました。シンプルながらも奥が深い作り方とは一体!? そして、地元の専門業者の中でも特に伝統的な味わいを貫いていることも特長で、このこともまた全国に多くのファンを持つゆえんと言って良いでしょう。 富山名物「ますのすし」。そのシンプルながらも奥深い「作り方」を教わりました。
■「ますのすし」を作る上で、「鱒」「飯」「酢」「塩」など以外に欠かせぬものは!?
今回、筆者に「ますのすし」の作り方を教えてくださったのは副館長の宮口和起さん。全身の衛生具をまとい、さっそくレクチャーを受けました。 まず、「ますのすし」作りに欠かせないのが「鱒」「飯」「酢」「塩」の4種類。 そしてそれを覆う「笹」、押し寿司にする「わっぱ」などになるわけですが、宮口さんはここですかさず「もう一つ、絶対に欠かせないものがあるのです」とも言います。 「他に何があったかな……」と考えあぐねていると、宮口さんは一言こう教えてくれました。 「もう一つ欠かせないものは……愛情です」 なるほど、確かに一番大切なものだと思います。