チーズは冷凍可能? チーズの冷凍保存について知っておくべきこと
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 ありえないようだけど、チーズがたくさん余るという状況になってしまうことがある。スーパーでチーズを買い過ぎたとか、シャルキュトリーボードに必要な量を見誤る失敗は誰にでもあること。そもそもチーズ作りは牛乳の寿命を延ばす方法として始まったものだけど、だからといって永遠においしく食べられるわけではない。 冷蔵庫の奥のチーズにカビの塊が生えているのを見つけると落ち込むけれど、諦めないで。そうならないために、チーズを救う方法がある。それが冷凍保存。 ただし、チーズを冷凍する際にはいくつか注意点がある。すべての種類のチーズが氷点下に耐えられるわけではないし、冷凍焼けのような予想外の事態を避けるには、適切な保存容器と方法を使う必要がある。 そこで、二度とチーズを無駄にすることがないように、チーズメーカー「カステロ・チーズ」の新商品開発責任者であるケイティ・サートナーさんに、チーズを冷凍保存する際に知っておくべきことをすべて教えてもらった。
どのチーズは冷凍できる?
まず、冷凍庫の食品に何が起こるのか具体的に説明しよう。水は液体から固体に変化すると約9%膨張し、解凍されると再び収縮する。サートナーさんは、これによって「チーズの食感と味が変化する可能性があります」と指摘する。 この影響を最小限に抑えるベストな方法は、水分の少ないチーズを冷凍すること。目安としては、セミハードチーズからハードチーズ(通常は長期間熟成されたもの)を選ぶこと。冷凍に適したチーズとしては、熟成したチェダー、グリュイエール、パルメザン、ゴーダなどが挙げられる。 反対に、フレッシュチーズやセミソフトチーズは冷凍には適さない。「(冷凍すると)チーズの脂肪分が変化する可能性があります」とサートナーさんは話す。「冷凍することでチーズ内の脂肪がほかの成分から分離し、食感や濃度の安定性が失われます。その結果、解凍したときにチーズがざらざらした食感になったり、油っぽくなることがあります」 また、水分が多いと冷凍焼けの発生率が高くなり、品質と風味が劣化する恐れがある。ハバルティ、リコッタ、ブリー、タレッジョなどは、新鮮なうちに食べる必要があり、冷凍はNGだそう。