サッカーゴールで死亡事故も 『子ども版 これで死ぬ』が教える「身近に潜む危険」
死なないためには
●「1人ぶら下がるだけでも倒れる」と知る 産業技術総合研究所による実験で、中学生がゴールにぶら下がったときにかかる力を計測したところ、ゴールは1人ぶら下がっただけで、容易に転倒することがわかりました。 サッカーゴールが転倒した際、アルミ製の場合1.8トン、鉄製で3トン程度の力が発生します。ゴールの転倒が、致命的な事故につながることがわかります ●強風時も危険 風にも注意が必要です。強風時風速30m/秒では、約100kgの力がかかりゴールが倒れる恐れがあります。杭や重りを使って固定するのがよいのですが、ゴールを移動しなければいけないケースも多くあるようです。子どもたちには、ゴールが倒れる危険を理解させ、ぶら下がらない、跳びついて揺らさない、風が強いときには近づかないということをしっかりと伝えましょう。体育などの際、ゴールの移動が必要な場合は、必ず指導者がつき安全を確保したうえで行ないます。
羽根田治(監修),藤原 尚雄(監修),松本 貴行(監修),山中 龍宏(監修),大武 美緒子(文)