健康志向の人にこそ知ってほしい! ヘルシーな食事に関する迷信7つ
※この記事は、海外のサイト『ランナーズ・ワールド』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 私たちの指先にある端末は栄養に関する情報が溢れていて、事実と嘘の違いを見分けるのがとても難しい。断続的断食、ケト、低糖質、糖質制限、グルテンフリー、ヴィーガンダイエットなどがブームになっているけれど、それらが必ずしも自分に適しているとは限らない。 活動的な人はあまり活動しない人に比べ異なる栄養ニーズがあり、それぞれに合ったアプローチが必要となる。「ランナーはとくに特別です」と話すのは持久系アスリート専門の管理栄養士であるアレックス・ラーソンさん。週のほとんどをランニング、筋力トレーニング、クロストレーニングに費やすランナーは、より高い運動レベルをサポートする栄養の補給が必要となる。 「ランニングでも筋力トレーニングでも、ランナーの運動量は非常に多いので、より多くの栄養が必要です。そのため、よく言われる『ヘルシーな食事』や食べ方の推奨事項はランナーには当てはまりません」とラーソンさん。「活動的な人と活動的でない人が一緒に過ごすことも多いため、他人が何を食べているのか比較してしまいますが、そのような比較はやめるべきでしょう」 どの食事アドバイスに従うかを判断するために、一般的な栄養ガイドラインの多くが活動的な人にとって逆効果である理由を理解するのは重要なこと。日々の食事について、迷信と事実を明確にするために栄養士に話を聞いてみた。
迷信1:ヘルシーな食事=クリーンな食事
「よく運動をする人が『クリーンな食事をしています』と言ったら、ほとんどの場合十分な食事を摂っていないことを意味します」と話すラーソンさん。栄養価の高い食べ物をそれなりに食べているであろういっぽうで、彼らの食事の選択は通常激しいトレーニングをサポートできるだけの十分なカロリーが足りていません、と彼女は説明する。これは、ビタミンやミネラルは豊富でもカロリーはそれほど多くない葉物野菜のサラダといったものを食べていることが多いのが原因だそう。 さらに「クリーンな」食事には未加工の自然食品が多いため、食物繊維が豊富に含まれる場合が多い。けれど、その方向に偏りすぎた食事は膨満感を引き起こす恐れがある。「これは運動する人の生活スタイルに合いません」とラーソンさんは語る。 「自然食品と加工食品のバランスをとることが大切です」とラーソンさん。たとえば、ベリーとアーモンドをトッピングした全粒オーツ麦のボウルは栄養価の高い優れた朝食になりますが、量(腸内のかなりのスペースを占める)や食物繊維が多すぎると、運動前の胃にうまく収まらない。 オーツ麦は運動後の体力回復のおやつにとっておいて、ワークアウトの直前はグラハムクラッカーや「ポップタルト」を食べるのがベター。「これらは消化がとても早く、素早くエネルギー源となり、よりいい走りをサポートしてくれます」とラーソンさんは話す。「ポップタルトは不健康だと思われていますが、味が良くて、素早く食べれて、簡単に持ち運びできて、ランニング前のエネルギー源としてとても使い勝手がいいことから、多くのランナーが愛用しています」