健康志向の人にこそ知ってほしい! ヘルシーな食事に関する迷信7つ
迷信2:低糖質ダイエットをするべき
炭水化物を減らすべきという考えは、運動をする人にとってもっとも一般的で有害な迷信の一つ。炭水化物こそ、まさにランナーに必要なものです、とラーソンさんは話す。たとえカロリーを十分に摂取していても、炭水化物の摂取が不十分だとエネルギー不足になる恐れがある。炭水化物の摂取量を増やす必要があるサインとしては、モチベーションの欠如、ワークアウト中の倦怠感、パフォーマンスの停滞、スイーツへの欲求、原因不明の体重増加などが挙げられる。 残念なことに、多くのランナーがこれらの症状をトレーニングと食事制限をさらに強化する必要があるサインだと解釈してしまう。でも、これは誤り。「不十分な栄養に適応するために代謝が下がるため、体重が増加します」と説明するラーソンさん。エネルギーの供給不足が続くと、利用可能なエネルギーの不足(LEA)につながり、免疫力の低下、怪我、骨密度の低下、不安症、うつ病など、多くの健康上の問題を引き起こす恐れがある。
迷信3:食べ物はいいか悪いかの二択
鶏胸肉や野菜は「いい食べ物」で、パスタやデザートは「悪い食べ物」という考え方をする人は多い。食べ物をいい悪いの二択で考えるのが一般的だからといって、それが健全(または真実)というわけではない。「この考え方の大前提は、基本的に欠点のない優れた食べ物があるというものです。しかし私たちは、これが事実でないことを知っています」と語るのは、登録栄養士のクリスティナ・ジョンソンさん。 さらによくないのが、食べたものをベースに自分自身を判断する傾向があること。サラダを食べる私は「いい」私で、ブラウニーを選ぶ私は「悪い」私と考えてしまうと、摂食障害、LEA、およびこれらに関連するさまざまな問題へと発展する恐れがある。実のところ、ヘルシーな食事には全種類の食品を摂取できる余地があるのです、とジョンソンさんは説明する。
迷信4:誰もがヴィーガンになるべき
プラントベース食の支持者は、ヴィーガンの食事がもっともヘルシーな選択肢だと主張する。しかし、全員にとって完璧な食事は存在しないうえ、一部の食品群全体を避けることは健康上のリスクを伴う可能性がある。「肉、魚介類、乳製品など、主要な食品群を除外すると、いくつかの重要な栄養素も除外することになります」とラーソンさんは指摘する。 ヴィーガンやベジタリアンの人の多くは、ほかの食品の代わりにプラントベースの選択肢を優先することで、健康維持と最適なパフォーマンスに必要な微量栄養素の摂取が難しくなる。ラーソンさんによると、プラントベースの食生活を送る人が免疫の健康やエネルギーレベルに影響する鉄分やフェリチンが不足することは珍しいことではないという。さらに、ビタミンB12、亜鉛、カルシウムの値が低い場合もあり、骨や体全体の健康、運動能力が低下する恐れがある。 「プラントベースの食事を摂るのは良いことですが、微量栄養素の摂取に少し気を付ける必要があります。サプリが必要になるかもしれません」とラーソンさん。