健康志向の人にこそ知ってほしい! ヘルシーな食事に関する迷信7つ
迷信5:絶食状態のワークアウトで健康と体力を最適化
ほとんどの人にとって、朝のトレーニング前に朝食を食べないことは、メリットよりも危険性の方が大きい。体に蓄えられた脂肪を燃焼させることが目標でも、体が脂肪ではなく筋肉組織を分解する可能性のほうがはるかに高いです、とジョンソンさんは話す。これには骨格筋組織と心筋組織の両方が含まれており、短期的なパフォーマンスが低下するだけでなく、長期的にはオーバートレーニングの原因となる。 筋肉組織が分解され再び構築される際はトレーニングの適応現象が起こるいっぽうで、絶食状態で運動すると厳しい条件下で必要以上のことを体に強いることになります、とジョンソンさん。要するに、「しっかり燃料を補給すればよりいい走りができます」と彼女は続ける。
迷信6:間食は避けるべき
健康やウェルネスに関するひと昔前のアドバイスでは、間食は絶対に避けるべきだと言われる。けれど、運動量が多い場合(次のイベントに向けてトレーニングしている場合はとくに)、このアドバイスは役に立たないだけでなく、むしろ逆効果になってしまう恐れがある。「ランナーにとって、間食は一日に必要な栄養を補ういい機会です。なぜなら、たった3回の食事で十分な量の栄養を摂取するのは難しいからです」とラーソンさんは説明する。 たんぱく源、果物、野菜のいずれにしても、エネルギー、微量栄養素、多量栄養素のニーズを満たすのに間食は「非常に役に立ちます」とラーソンさん。間食は、一日を通してエネルギーの低下や過度の空腹を避けるという実用的なニーズのサポートもできる。たとえば、正午辺りで昼食をとって午後6時頃に夕食をとる場合、その間何も食べずに過ごすのは「長い時間です」と話すラーソンさん。この場合午後のおやつを食べると、お腹の空き過ぎによる夜の暴飲暴食を避けることができる。ラーソンさんによると、午後に間食するだけで回復を早められるという。 夕食後の間食について、有意義な例もある。「夜、特定の時間以降に食べるべきではないと考える人は多いですが、人間の体はある時間になったら電源が切れる機械とは違います」とジョンソンさんは語る。たとえば、午後6時に食事をし11時に就寝するとして、たとえ睡眠時間が6時間であっても、とくに起床後すぐに運動する場合エネルギーなしで過ごす時間が長くなる。「その点、就寝前の間食は体に必要なエネルギーを与えてくれるので、空腹で目覚めることはありません」とジョンソンさん。彼女は、エネルギーを補給し睡眠の質を高めるために、炭水化物、脂肪、たんぱく質を含む夜食を食べるよう提案している。