【40代・50代のビタミンD活⑦】ビタミンDサプリメント、とり方にはルールがある!/選び方・飲み方・注意点
ビタミンDの重要性がじわじわと認識され、最近、急に増えてきたビタミンDサプリメント。選び方や飲み方、注意点を知らないと、効果が感じられないどころか逆にデメリットも! まだビタミンDがあまり注目されていなかった2008年に高濃度のサプリメントを開発し、臨床で利用していた医師で日本機能性医学研究所所長の斎藤糧三さんに解説してもらった。
ビタミンDサプリは、目的に合わせて1日の摂取量を決めて
まず、肝心のビタミンDの摂取量について見ていこう。 ■骨粗しょう症や骨軟化症にならないための最低限の量 成人(18歳以上)1日当たり 37.5µg~50µg(1500IU~2000IU) ■病気予防・花粉症などアレルギー症状を軽減したい場合の量 成人(18歳以上)1日当たり 100µg (4000IU) (『日本人の食事摂取基準』のちょうど耐容上限量に当たる量) *ビタミンDの単位:IU(アイユー)とµg(マイクログラム)というふたつの単位がある。 IUは国際単位(International Unit)の略で、効力を示す単位としてWHO(世界保健機関)が制定しているもの。 日本では食品表示法で重量単位で示すことが求められ、µgを使うのが主流だ。 µg → IUへ換算 µg×40 IU → µgへ換算 IU×0.025 厚生労働省が実施している国民健康・栄養調査(2019年)によると、日本人のビタミンDの平均摂取量はわずか6.9µg(276IU)だった。 「食事以外でも、日常的に紫外線を浴びている人は皮膚でビタミンDが合成されますが、紫外線をガードしている日本人女性には、これはまったく期待できません。つまり、1日の摂取量はほぼサプリメント頼みということになります。 サプリメントで摂取するときは、まず摂取量をきちんとチェックしましょう。 ビタミンDサプリは商品によって配合量に差があるので、1日量をとるのに何錠、何カプセル必要なのかを考慮して。 1日100µg (4000IU) を推奨しますが、1粒または1カプセルで50µg(2000IU)といった高配合タイプなら、飲む数が少ないので楽だと思います。逆にお子さんなど、家族で一緒に飲みたい場合は、1粒または1カプセルが25µg(1000IU)くらいだと量の調節がしやすくていいですね」(斎藤先生) 必要量については、第3回<【40代・50代のビタミンD活】毎日コツコツ「ビタミンD活」で病気予防! では、ビタミンDの働きと摂取目安量って?>でも説明しているので、ご参考に。