【40代・50代のビタミンD活⑦】ビタミンDサプリメント、とり方にはルールがある!/選び方・飲み方・注意点
ビタミンDをとるときは、同時にビタミンAも摂取するのが基本
「自分自身がビタミンDを1日100μg(4000IU)摂取するようになったのは、15年ほど前。最初の頃、夕方に車を運転していると、道がよく見えないという初めての体験をしました。 『これは夜盲症? そういえば最近目が乾くし、もしかするとビタミンA欠乏症状かもしれない』と思いました。それがビタミンDが原因だと気づくのに時間はかかりませんでした。 脂溶性ビタミンであるビタミンAとDは、受容体を共有しています。まとまった量のDを摂取したためにAのシグナル伝達のじゃまをし、あたかもビタミンAが欠乏したかのような状態が起こったに違いないと推測したのです。 その仮説は正しかったようで、ビタミンAを一緒に摂取すると、症状は消えていきました。 最近は高濃度のビタミンDサプリも出回っているので、それを摂取している一般の方の中で『ビタミンDサプリを飲んだら目が見えにくくなった』などと訴える人が増えています。 『ビタミンDをとるときは、ビタミンAを一緒に摂取すること』。 これは私の大発見だったと思います。それ以来、高配合のビタミンDサプリをとる場合はAが入っているものをおすすめしています」
花粉症の症状をやわらげたいときのビタミンDの飲み方
花粉症の症状を軽減するのに有効なビタミンD。 斎藤先生は、ビタミンDと花粉症の関係を知る人などほとんどいなかった2012年に『サーファーに花粉症はいない』という本を出していた。そして、花粉症の人にビタミンDサプリを処方し、常に臨床で最適なビタミンD摂取環境を模索してきたのだ。その中で見つけた摂取の仕方を紹介していただいた。 「人がウイルスや花粉にさらされるのは日中なので、ビタミンDの摂取は朝が望ましいといえます。夜に飲んでいた人は、朝に変えてみてください。 花粉症の症状がひどい方は、薬を飲んでいることが多いので、にわかにビタミンDの効果は信じられないかもしれません。だまされたと思って、1週間だけでも薬を止め、次の方法でトライしましょう。 最初の1週間、朝と夕方の2回100μg(4000IU)ずつ摂取します。1日に200μg(8000IU)です。 2週目からは、朝だけ100μg(4000IU)摂取しましょう。それでも午後にまた症状が出てくる日だけ、もう一度100μg(4000IU)を摂取してみてください。 毎日摂取していると体にビタミンDが蓄積され、午後になっても症状が出なくなることが期待できます。ビタミンD摂取による花粉症改善の体験談なども前回<【40代・50代のビタミンD活】「花粉症の症状はビタミンDで改善する」は本当だった!>ご紹介しています。 ただし、前述のように日本では厚生労働省が示す『日本人の食事摂取基準』における、耐容上限量は1日当たり100μg(4000IU)です。最初はそれよりも多く摂取することになるので、期間を決めて摂取すること。 できれば、サプリメントに理解のある医師に相談することをおすすめします」