【40代・50代のビタミンD活⑦】ビタミンDサプリメント、とり方にはルールがある!/選び方・飲み方・注意点
できれば国内製造で、配合量がきちんと保証されているものを
斎藤先生のクリニックでは血液検査による栄養解析を行っている。 女性患者は、ほぼ全員がビタミンD不足のため、サプリは必須だとのこと。 「ビタミンDは脂溶性ビタミンなので、充足して血中濃度が安定するまで数カ月を要することがあります。 最低でも3カ月はみたほうがいいでしょう。中には、いくら飲み続けても血中濃度がなかなか上がらない方々がいました。飲んでいたのはご自分で購入した輸入品のサプリメント。表示量のビタミンDがきちんと入っていないためではないかと疑いました。 海外製品の個人輸入などで、表示通りの量が含まれていないケースが多いことは、容易に想像がつきます。 その後、日本国内のGMP認定(適正製造規範)工場で製造している弊社のサプリメントに変更して無事にビタミンD不足は解消されたんです。 厚生労働省のGMP認定は、成分が表示量通りに配合されているかの指標になるもので、製品のホームページなど商品紹介に書いてあります。市販のサプリを購入する際は、気をつけて見てみてください」
原材料は「ビタミンD3」、余計な添加物が入っていないこと
体内で活用できるビタミンDには、植物性のビタミンD2と、動物性のビタミンD3がある。 ヒトなど動物の体内ではD3が使われているのと、D2のほうが優れているという説はほとんどないため、できれば原材料はビタミンD3を選ぼう。D3の多くは「羊毛由来」。羊毛に含まれるラノリンという脂質から抽出したものだ。 「毎日飲むものなので、添加物など余計な成分が極力少ないものを選ぶことをおすすめします。 食品パッケージの表示では『原材料は多いものから順番に書く』というルールがあります。ただ、栄養素自体が食品添加物に指定されているため、添加物は「/」で区切るなどして広範囲記載するという決まりもあります。 原材料表示を見ると、いちばん先に栄養素とは関係ない成分や添加物、糖類が並んでいることもあるのはそのためです。 ただし、サプリメントをつくるうえで最低限必要な添加物は、カプセルの場合はカプセルの材料(HPMCなど)と粉の流動性を向上させるもの(澱粉など)、タブレットであれば粉を固めるもの(糖類など)、これだけです。 それ以外の添加物(着色料、甘味料、香料、保存料)は、使用しなくてもサプリメントはつくれるはず。中には、栄養素以外の添加物で7割以上を占めるような商品もあるようなので、表示の見極めが重要ですね」