新型コロナ専門家会議 脇田座長らが会見(全文6完)北海道知事には感謝している
間に合わないこともあり得るのでは?
時事通信:分かりました。あともう1点。9ページの図6なんですけれども、これ、ロックダウンしなかった場合ということなんですけど、仮にロックダウンやったとしてもその効果が出るまでの間に感染が増えている期間、体制が間に合わないということ、あり得ると思うんですけど、そこについては何か想定はあるんでしょうか。 西浦:ヨーロッパでは今2~3日に倍増、2~3日に倍になるというペースで増えています。で、潜伏期間がこの感染症に関しては5日間あります。ということは、倍増が2回繰り返すわけですから4倍になるんですね。1000人の段階で見つかったら、最も早くインターベンションできても4000人以上になっているという状態になるので、本当にオーバーシュートがあるときは可能な限り早くそれを探知して、で、インターベンションをかけないといけないということだと思います。 時事通信:図6の右側なんですけれども、数字が入っているかと思うんですけれど、この人工呼吸器のラインは10万人ぐらいのところのところに入ってるという理解でいいんでしょうか。 西浦:だいたいその程度だとお考えください。 時事通信:で、重篤。若いほうの重篤患者は70ぐらいですか。 西浦:うん? どういうことですか。 時事通信:すいません、ピークのときです。60日目辺りのピークのときの、10万人当たり、これ、70。 西浦:だいたい65人パー10万という程度だと思います。 時事通信:で、65歳以上のこのピークのときは225ぐらいですか。 西浦:そうですね、その程度だと思います。 時事通信:ありがとうございます。 読売新聞:すいません、ちょっと時間も長引いてきましたので、あと2社からの質問で終了とさせていただきたいと思います。
リスクの大小を瞬時に理解できる状況は整っているのか
日本経済新聞:日本経済新聞の【安藤 01:53:54】と申します。さっきの3つの分類のところでどうしても分かりにくいんでもう1回伺うんですけども、これ、各自治体が自分のところが再生産数が1であれば非常にリスクが大きいと。それ以下であれば、たぶんそんなに、終息の可能性があると。もっと小さければそれほど危険はないって。そういう、たぶん、あの数字で判断していくと思うんですけど、それをやるためにはリアルタイムで今どういう状況かっていうのが、もう刻々とデータが入ってきてて、現地も理解してる、自治体も持ってる、国も持ってると、そういう状況が整ってないといけないんですが、今それができてるんでしょうか、というのが1つ。続きもあるんですけど。 西浦:今、毎日、都道府県別の感染者数のデータというのはアップデートして、毎日、1つ1つの都道府県に関して分析をしています。で、誤解しないでいただきたいのは、この3つの地域というのは基本的な考え方をあくまで提示してるということを前提にしてください。というのと、実効再生産数だけではなくて、最初もお話をしましたけど、流行曲線ですよね、感染者数が増加傾向か減少傾向かということプラス、リンクのない感染者さんの感染者数が増加傾向か否かということなど併せて総合的に判断をするものです。