「人生の転機には必ずバイクがあった」ペイントショップR/NRpaint・渡部蓮さんのバイクライフ
毎日を楽しむ人のまわりには楽しい人が集まる
そんなこんなでコロナ禍を抜け、社会人になり念願のレザーバッグのデザイナーになりました。これが失敗だったのか成功だったのか。仕事はすごく退屈で、やりがいを感じられず、毎日疲れて帰宅するだけ。バイクに乗る機会もめっきりなくなり、楽しい時間も次第に減っていきました。 怒涛の社会人生活が1年をすぎた頃、コロナ禍で活動できなかったバイクサークルの活動が復活。バイクにまつわる仲間がどんどん増えていって、社会人になってから腐っていた自分の生活がまた色鮮やかになっていきました。 1時間ほどの道のりをかけてお話を聞きに行って勉強したり、雑談したり。帰るのは3時すぎになるとかザラでしたね笑。そうしていくうちに自分に必要なのは今の仕事じゃないって、2年勤めた会社を勢いで退職することにしました。 「ずっと絵を描くことが好きだったし、バイクをカッコよくしたり、そのかっこいいバイクを描きたい!」とペイントを始め、今に至ります。 やりたくて始めた仕事ですし、毎日楽しくて。そうしていると嘘みたいに面白い人たちとたくさん関わることができただけでなく、趣味でやってたたかが2、3ヶ月ぐらいのペイントを良いって言ってくれる方がちらほら出てきて、依頼をいただけるようになりました。本当に人の縁は大事だなと思います。 思い返してみると、人生の転換点はたくさんありました。あの日、あの時、あの投稿を見てすぐに帰っていなかったら、あの場所であの赤いバイクに導かれるようにすぐ免許を取りに行っていなかったら…。そうやって行動してきたからこそ、こんなに刺激的で毎日が楽しい日々を送れているのだと私は信じています。 これから先どうなるかはもちろんわかりません。それでも楽しんでいる人のまわりにはきっと面白い人たちが集まるはずだと私は信じています。 ペイントで心がけていることは、とにかくお客様が喜んでくれること、そして少し見慣れてしまった物をかっこよく新たに彩りを持たせることです。 長く連れ添ったバイクでも外装の色を変えただけで新車を買ったような気持ちになったり、パーツを交換しただけで違うバイクを手に入れたような感覚になったりと。その手助けができることがなによりうれしいのです。 ペイントのご依頼はもちろん、バイクに関わることならいつでもお気軽にお声がけください。 皆さんのバイクライフが色鮮やかになりますように。
────────── ●文:渡部蓮 ※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ヤングマシン編集部