メジャーへの憧れと"ドラゴンズ愛"が交錯する小笠原慎之介の絶対に譲れない思い「日本一のメンバーにいたい」
メジャーへの憧れかドラゴンズ愛か―。小笠原慎之介の譲れない思い
今でこそドラゴンズの大黒柱となった小笠原投手だが、ここまでのプロ生活は決して順調ではなかった。2016年に名門・東海大相模高から甲子園優勝投手という肩書きを引っ提げてドラゴンズにドラフト1位で入団。大きな期待をかけられてのプロ入りだったが2ケタ勝利を挙げたのはプロ7年目のこと。小笠原投手が今日にいたるまでの苦悩の日々を振り返る。 小笠原投手:4試合しか投げていない年もあれば、どこか故障して痛くても隠しながら投げている年もあれば。「痛いです」と言わずに怒られてきつい言葉も言われましたし(笑)。でも今思うと愛情を感じるなと思って。(今は)恩返しをしている感じです 育ててくれたチームのためにマウンドに上がっていると明かした小笠原投手は、2023年1月のシーズンオフにメジャーへの憧れを公の場で口にした。「ここ数年が勝負」と話したとおり着実に成長を遂げ、夢が現実に近づいている。今現在その思いに触れると率直な思いを明かした。 小笠原投手:メジャーへの興味はあります。いつ行きたいか? それは色んなタイミングと流れと、あとは為替の…(笑)。いや、まだ雲の上の存在ですよ。かといって日本のレベルがメジャーリーグと大差があるかと言えばそこまで変わりはないと思いますけど。僕が行きたいと言って行けるステージではないですから。果たしてメジャーの30球団(小笠原投手を)欲しいという声があるのか。夢はあるんですけど、まだ夢の途中なので。行くか行かないかは決められないし、興味がないことはないですけど、日本で一生懸命やりたい 率直にメジャー志向を明かしながらも、小笠原投手の胸の内にあるもうひとつの素直な思いを口にした。それは憧れを凌駕する絶対に譲れない思いだ。 小笠原投手:ドラゴンズでいいんですよ。だって楽しいもん!日本一になった時のメンバーにいたいじゃないですか。だから僕は必死にドラゴンズのためにやっています。まぁでも、そろそろ人生の分岐点ですからね。結婚?ないね。独り身だな(苦笑)