W杯出場枠が“4.5→8.5”に増加も「アジア最終予選の難しさはさほど変わらない」。識者がそう語る根拠とは?
彼らの突き上げによって
「最終予選の難しさはさほど変わらない」 北中米ワールドカップのアジア最終予選、グループA~Cの全18か国が9月の2試合を消化した時点で、識者の河治良幸氏はそんな感想を抱いた。 【画像】キュートな新ユニ姿を披露!日本代表戦に華を添えた影山優佳を特集! 「連勝した日本は突き抜けた感じがありますが、全体を見るとアジアの出場枠が8.5になったからといってこのラウンドの難しさは変わらない印象です。ただ、プレーオフに回った時のチャンスが膨らみました」 今予選は各グループの上位2チームが本大会出場となり、3、4位がプレーオフに回る。アジア枠が4.5だった前回大会と違って、プレーオフで本大会行きの切符を手にできるチャンスが広がった。プレーオフ進出の6か国はまず3チームずつに分かれて総当たりのリーグ戦を行なう。そこで各組の1位は本大会出場となり、2位同士は大陸間プレーオフの出場権をかけて戦う。いわゆる“敗者復活”が複数あるようなシステムなのだ。 枠が広がったことで、日本、韓国、サウジアラビア、イラン、オーストラリアなどワールドカップ出場の常連国以外のチームのモチベーションは高い。そもそも、今年のアジアカップを見ても分かるように、「アジア各国の底上げが凄い」(河治氏)。 「インドネシア、ウズベキスタンなど第2グループと言われている国が力を付けていて、彼らの突き上げによって最終予選のレベルが高くなったと思います」 現行の最終予選は「厳しい戦い」と見ている河治氏も「最終的に8チームもしくは9チームがアジアから本大会に出場できるわけで、出場国が出揃った段階で初めて『予選の難易度は低くなった』と感じるはずです」と話す。 ただ──。 「各グループで2枠を決める戦いで、難易度が低い感覚はありません」 日本も10月のサウジアラビア戦、オーストラリア戦で勝点を落とすようだと、雲行きが怪しくなる恐れもあるか。 構成●サッカーダイジェストTV編集部
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