城彰二氏が語る森保J圧勝の理由「戦術がフィットせず拍子抜けの韓国と鎌田がもたらした第二の攻撃パターン」
炭酸の抜けた清涼飲料水のような韓国が相手だったとはいえ、日本代表にとっては意義のある試合だった。新型コロナ禍の影響でなかなか国内での国際強化試合を組めなかった状況下で、国内組と海外組が一緒になって試合ができた意味合いは大きい。新型コロナ感染予防対策で、海外組と国内組は、練習ピッチ以外では完全隔離され、本来は用意されているピッチ外でのコミュニケーションの時間が取れなかったとも聞く。 しかし、選手はモチベーションを保てただろうし、山根、脇坂、川辺ら新しく呼ばれた選手にも出場機会があり“競争”という重要な意識を代表チームに作り出すこともできた。コンディションも悪くはなかった。代表コーチや一部の周辺関係者に新型コロナの陽性反応者は出てしまったが、メディアも含めて徹底した新型コロナ対策を敷いて管理することによって、国際試合は可能になるとも感じた。ガイドラインを守り、感染予防に徹底的に注意を払いながら少しずつでもサッカーを動かしていくしかないのだろう。 (文責・城彰二/元日本代表FW)