海外メディアは全英女子OPで連覇狙う渋野日向子の「スマイル」に注目「風速45メートルの中でも笑顔のままだろう」
「今週のロイヤル・トルーンが、風速45メートルの暴風にでもなれば、多くの選手は笑顔ではいられないだろう。穏やかな日でも十分に難しい、このコースでは、どの選手も我慢のゴルフを強いられ、できる限りダメージを最小限に抑えようとするだろう」と、厳しい条件下での大会を予想した上で、こう続けた。 「だがもしエアーシア(スコットランドの地名)の会場で強風の中でも明るさを保つことができる選手が1人いるとすれば、それは、おそらく日本の渋野だろう。彼女はウォーバーンで昨年、勝った時にゴルフ界のハートをとらえて“スマイル・シンデレラ“の愛称で呼ばれた。それ以来、満面の笑みを浮かべてプレーを続けている」 記事は、渋野の昨年のメジャー初制覇は、日本では1977年に全米女子プロ選手権を制した樋口久子氏以来の快挙であり、「彼女は一夜にして日本でセンセーションを巻き起こし、その数週間後にラグビーのワールドカップに出場するためにスコットランド(チーム)が日本に到着した時には、彼女の顔がすべての雑誌の表紙を飾っていた」と、一躍スターダムを駆け上がったことも紹介した。 そして、「(昨年の)勝利の後、LPGAツアーのメンバーになるチャンスを辞退した渋野は、先週のASIスコットランド女子オープンが行われたルネッサンスクラブでリンクスのゴルフを初めて味わう中で予選落ちした。彼女は、今、2011年のヤニ・ツェン以来初の女子オープンのタイトル防衛に成功する選手になろうと挑んでいる」と記事を結んだ。 欧州をカバーしているスポーツ専門放送局のスカイスポーツも、「ネリー・コルダやブルック・ヘンダーソンを含む世界トップ10の6人が優勝候補として出場する中で、日本の渋野が昨年の衝撃の優勝の後、タイトルを守るために戻ってくる」と、渋野を注目選手の一人としてリストアップした。 17日に練習ラウンドを消化した渋野は、今回のコースについて「若干、まわりやすい印象を持ちました。気を付けないといけないと思ったのは、フェアウエーバンカーに入れないこと」と語っているが、“スマイル・シンデレラ”の連覇への挑戦に海外メディアも熱い視線を送っている。