銅建値、初の140万円。最高値を小幅更新
銅の相対取引の参考値となる電気銅建値が初の140万円台に到達した。JX金属は3日、電気銅建値をトン当たり2万円引き上げ140万円にすると発表した。前月付けた過去最高値を1万円上回った。4月平均価格は139万8千円となった。堅調な中国経済指標を背景とする国際相場の上伸と為替の記録的な円安ドル高水準が電気銅建値を節目まで押し上げた。 指標となるロンドン金属取引所(LME)銅相場は2日、約2週間ぶりの高値まで上伸した。同日の現物公式価格は前日比191ドル高の8920ドル。 LME銅相場は3月半ばに中国の銅生産者が協調減産に合意したことを背景に昨年4月以来の高値圏まで上伸し、一段水準を上げていた。足元は調整局面となっていたが、3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が好不況の分かれ目である50を上回ったことで先行きの銅需要に楽観論が生じ、買いが強まった。 円相場(TTS)は足元1ドル=152円台で推移する。日本銀行によるマイナス金利政策解除後も円安ドル高は進行。3月27日には約34年ぶりの円安水準となった。