駿台高校部は予備校とどう違う? 少数制のきめ細やかな指導・サポートで大学合格を目指す
大手予備校・駿台予備学校が展開する高校生のための塾。駿台予備学校が予備校なのに対して、こちらは進学塾・学習塾だ。 少人数制で予習はいらず、授業時間も60分と長くはなく、高校の勉強や部活動を優先したい生徒も通いやすい「進学塾・学習塾のスタイル」を取り入れている。 高校部は2017年高校1年生の開設からスタートし、2021年からは東大などの最難関大学の合格実績も出し始めている。2024年現在、校舎は東京都のお茶の水校、池袋校、渋谷校、西葛西校、豊洲校、自由が丘校、吉祥寺校、大泉学園校、神奈川県の横浜校、武蔵小杉校、千葉県の津田沼校、大阪府の上本町校がある。公立高校や中高一貫校の生徒が通っている。 【表】難関大に現役で合格するには、 1日あたり何時間学習時間が必要か?
駿台高校部は塾 駿台予備学校は予備校
中学生が通う進学塾・学習塾に駿台中学部がある。こちらの卒業生たちから「同じ塾の同じ校舎に通いたい」という要望が多く出たため、2017年に高校部が開設された。 中学部には「高校受験コース」と「大学受験コース」がある。 「高校受験コース」は、公立中学の生徒が高校受験合格を目指すためのもの。高校受験対策の塾は、公立中学の内申点を上げるための指導をするタイプか、学力を伸ばして高校の一般入試の突破を目指すタイプかに分かれるが、駿台中学部はもちろん後者である。定期テスト対策はせず、東京や千葉のトップ校の合格を目指す。 中学3年の2学期から始まる「志望校別スーパー特訓」には、「都立TOP校コース」(日比谷、西、戸山、青山、国立、立川、新宿など)、「都立共通問題コース」(小山台、三田、駒場、竹早、小松川など)、「千葉公立TOP校コース」(県立千葉、県立船橋、東葛飾、千葉東、薬園台、市立千葉など)の公立高校合格を目指すものと、「開成・国立コース」(開成、筑波大附属駒場、東京学芸大附属、筑波大附属)、「難関私立コース」(MARCH附属、ICU、広尾学園など)といった難関私立や国立高校合格を目指すコースがある。 もうひとつの「大学受験コース」は中高一貫校の生徒のためのもので、中学1年から大学受験に向けて学習をしていく。中高一貫校向けの塾は進度がとても早いところも増えているが、駿台中学部は公立中学よりも1年程度早い。むやみな先取りをすると基礎が抜け落ちることもあり、学習の内容が身につかないことも多いからだ。 この中学部の生徒から、高校進学後も同じ塾に通い続けたいという要望があり、駿台高校部ができた。