駿台高校部は予備校とどう違う? 少数制のきめ細やかな指導・サポートで大学合格を目指す
オンライン授業や録画授業にも対応
体調不良や部活動が忙しいなどの理由で、生徒が校舎にいけない日も出てこよう。そういったとき、自宅にいながらいつもの授業にリアルタイムで参加できる。タブレットやスマートフォン、パソコンを使用し、授業の視聴が可能だ。やむを得ず、リアルタイムで受講できない場合は、録画した授業を2週間視聴することができる。
AI教材「atama+」や質問アプリ「manabo」を導入
駿台では、「駿台予備校」も「駿台高校部」も学習にタブレットを導入している。高校部でリアル授業を受講している生徒は、無料でAI教材「atama+」を全教科で利用できる。 診断テストで理解度をチェックし、苦手になっている分野の根本的な原因を見つけ、学年をさかのぼってAIが最適な問題を提示する。基礎の抜けなどを補完することで苦手を克服していく。また、理解度が低い分野は講義動画でインプット学習、学習がうまくいっている分野は問題を解いてアウトプットするなど、AIが生徒に合わせてカスタマイズしていく。 従来なら、家庭教師や個別指導を利用しなければならない「個々に合った学習カリキュラム」の作成が、「atama+」があれば生徒ひとりで行うことが可能だ。これにより隙間時間などの活用もでき、効率的に学習ができる。 また、質問アプリ「manabo」を通して、オンラインで質問をすることが可能だ。予約はいらず、音声通話、チャット、ホワイトボード、画像共有によりリアルタイムで答えていく。対応をするのはPT(プライベートティーチャー)という現役大学生を中心としたオンライン家庭教師たちだ。 わからない問題を撮影し、「manabo」アプリに投稿するとオンライン指導がスタートする。これによりわからない問題を放置せず、その場で解決できるようになる。質問のために校舎に行く必要もなく、利便性が高い。
駿台高校部に合う生徒・合わない生徒
駿台高校部は英語と数学をメインに指導している。 「文系・理系を問わず、英語と数学の勉強の仕方を身につけることができれば、ほかの科目も自分で学習できるよう素養・土台が固められるからです」(駿台教育センター高校部統部 堀口一義さん) 数学は論理的な思考力を身につけるのに、英語は暗記などの方法を覚えるのにいい科目だからだ。そのように、生徒が自分で学習ができるように、勉強の仕方を教えていく方針である。そのため、学習習慣から管理してもらいたいといった、過保護さを求める生徒には合わないかもしれない。
杉浦由美子